雪のようには、消えてくれない


 冬の夜の散歩は、結構好き。


 雪の匂いが鼻腔を撫で、視界の先で白が舞う。

 闇に広がる白い息。震える手。心も体も、どんどん冷えていく。


「どうしたら……いいのかな」


 聖夜も過ぎ、今年ももう終わる。


 私は、新学期から何も進めていない。なのに……


 彼への気持ちだけは、消えることなく積もってるんだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る