300日余りのもどかしさの先で


 宵闇が濃くなった部活終わり。他の部員たちと別れ、私はいつも通り、同じ帰り道の彼と歩いていた。


「冬だねー」


「だな」


 並木の葉は散り、静寂に満ちた夜道。そこにはただ、街灯の光ばかりがあるだけで……


「最近調子どう?」


「まぁ……スランプは脱した」


「そか」



 何気ない会話が……もどかしいんだ。

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