冬の散歩のワケ


「雪だ……」


 深夜。眠れなくて散歩に出ると、空から次々と舞い降りてきた。


 白い息は闇に溶け、寒さで手が震えている。


 でも。こうでないと、外に出た意味がない。


「さて……」


 これくらい寒くないと……


「ん〜っ、どうしよーーっ!」


 好きな人にクリスマスの予定を聞かれて火照った頭は冷えてくれない。

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