世界の色、想いの色
図書館の窓を叩く雨音に、ふと顔を上げた。
「雨か」
雨の日はいい。本に集中できるから。
「ね、一緒に帰ろ!」
物語の世界に埋没していると、唐突に意識を引き戻された。もう。僕は外の世界なんか……
「わぁ〜虹だ!」
窓枠にへばりつく幼馴染。
なぜだろう。君と観る外の景色は、いつも輝いている。
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