卒業まで、あと……


「海だ〜〜!」


 彼が飛び込むと同時に水飛沫があがった。


「つめたっ!」


「11月だぞ?」


「濡れたんだけど!」


 各々不満を漏らすも当の彼はどこ吹く風。何やら叫びつつ男友達に飛びかかっている。


「ほんと男子ってバカ」


「アハハッ」


 でもきっと、半年後にはもっとしておけばって、なるんだろうな。

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