素直な気持ち


「今年もあと2ヶ月か」


「そだね〜」


「やり残したことやらないとな」


 並んで帰る夕暮れの中、そっと横に目を向ける。2ヶ月……たくさん思い出を作りたい。

僕らは多分、進学先が違うから……


 寂しい気持ちを堪えていると、唐突に君が顔を覗き込んできた。


「私は勉強かな。やっぱり……同じ高校に行きたい」

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