君が好きなものも、好きになりたい


 僕は缶コーヒーが好きで、毎日飲んでいた。

 でも、想い人が紅茶好きだと最近知り、思い切って方針転換。これが存外ハマってしまった。


「あれ?」


「え?」


 そんなある日。学校行きのバス停で偶然出会した君の手には、知る人ぞ知るメーカーの缶コーヒーが。


 互いの手を見て、僕らは小さく笑い合った。

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