お菓子ひとつ分の報酬


「ありがとうっ!」


 お菓子を受け取ると、彼女は嬉しそうに笑った。


「まだ2時間目だけど……そんなに?」


「うん。朝食べ損ねちゃって」


 今度は恥ずかしそうに。


「寝坊?」


「うっ……そうだよ!」


 そして、むくれつつもお菓子を口へ……


「おいひい〜」


 コロコロと変わる彼女の表情に、僕の心も大忙しだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る