君といる時間も
「あ、また綺麗な花!」
少し離れたところに生えた野草めがけて、私は駆ける。
「相変わらずだな〜。そんなに道端に咲く花が好き?」
小学校から今の高校まで、帰り道で飽きずに花を眺める私に、彼は呆れた笑みを浮かべた。
「……ふふっ。そだね」
私が好きなのは、このお花たちだけじゃないけどね〜。
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