暗闇に乗じて
窓の外から白い光が室内に溢れたかと思うと、轟音とともに一瞬で暗闇に放り込まれた。
「わ、停電⁉︎」
テーブルで向かい合っていたはずの幼馴染の声がすぐ近くで聞こえる。
「ブレーカー見てくるか」
相変わらず怖がりだな、なんて思っていると服の裾を掴まれた。
「待って。その、もう少しだけ……」
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