嬉しさと恥ずかしさ


「何聴いてるのー?」


 休み時間。机に突っ伏してる幼馴染をこつく。


「なんでもいいじゃん」


「えー、教えてよ。珍しくイヤホンなんかしてさ〜」


 その時、悪戯心が芽生えた。徐に彼のイヤホンに手を伸ばし、スマホから引き抜くと……


「あ、おい!」


 教室内に、先日始めた私の弾き語りの音が響き渡った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る