夏休みの成果


「どうして、そんなこと言うの…?」


 制服姿の君は目を潤ませ、僕を見つめた。


「いや、わかるだろ」


 このやりとりを、もう何度しただろう。


「……やだ」


「ダメ」


 その涙に、僕はもう騙されない。


「やだっ! まだアイス食べたいの〜!」


「それでも3個は食べ過ぎだ!」


 夏はとっくに過ぎ去っている。

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