夏の続きを求めて
お盆を過ぎると、夏の終わりはあっという間だ。
セミの鳴き声は遠ざかり、気がつけば黄昏を迎え、虫の音が響く夜が広がる。
「夏休みも終盤だね」
「そうだな」
勉強が苦手な君に教える日も、もう数えるほどしかない。
「あのさ……」
もう少しだけこの暑さが続いてほしいと思うのは、僕だけだろうか。
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