天然の気遣い


「勉強教えて〜」


 のんびりした声とともに、幼馴染が僕の机に近づいてきた。


「また?」


「うん〜」


 こいつはいつも勉強を聞いてくる……テスト後に。


「あのさ、なんでいつもテスト終わってからなの?」


「だって〜」


 彼女はちょっと考え、そして……


「勉強の邪魔したくないから〜」


 にっこりと笑った。

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