勝負の3日間


 夏休みまであと3日。教室内はすっかり浮き足立っていた。


「ねっ、この日は?」


「いいよ〜」


 私の予定表も随分と埋まっていて、空白はほとんどない。


「この日、遊べる?」


 また空白の1日を指差される。でも。


「ごめん、その日はちょっと……」


 埋めたい用事があるんだ。

 埋まるかは、わからないけど。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る