高得点をとらない理由


「飽きた」


 俺の部屋でテスト勉強中。唐突にシャーペンを投げ捨て、幼馴染はクッションにダイブした。


「おい。また追試になるぞ」


「ん〜〜」


 こいつは帰宅部だがいつもテストの点が低い。頭も悪くないはずなのに。


「おーい、聞いてる?」


「……いーじゃんか〜。たまに一緒に帰れる日があったって〜」

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