気心の知れた仲


 昼休み。やつはいつものように私の席に来て、「聞いてよ〜」と机に張り付いた。


「なに?」


「振られた」


 なんだ、いつものことか。


「ドンマイ」


「うぅ〜この雨はまるで私の心のよう」


 窓の外を見て何やら酔っている彼女。意外にも結構落ち込んでるらしい。


「虹が架かる前には、雨が降るものだよ」

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