射止められた僕の瞳


 僕は、夜の散歩が好きだ。

 お気に入りの配信者の歌を聴きながら、喧騒が静まった町を気ままに歩く。



 ――君の瞳を射止めて〜♪



 耳馴染みの良い、落ち着く歌声。



「一緒に未来を歩いて行きたい〜♪」



 歌の続きが、同じ声で、すぐ近くから聞こえた。

 夜の公園で、クラスで隣の君が歌っていた。

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