ギャップ

「「あ」」


 部活帰り。腹が減ったのでカフェに寄ると、見知った顔の店員がいた。


「へぇー、ここでバイトしてんの?」


「……そ」


 いつも無口で無表情な彼女は、接客中も同じらしい。


「ねね、スマイルをひとつ!」


「お店違うんだけど」


 そう言いつつも向けてくれた笑顔に、俺は常連になると決めた。

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