彩られたワンシーンをあなたに
矢田川いつき
名前も知らない
まだ朝も早く、電車待ちのホームは人がまばらだ。私だって、できることならお布団でもう少しぬくぬくしてたい。
でも、部活の朝練もさることながら、君を一目見ないと私の1日は始まらない。
あ、いた!
いつも同じ列に並び、同じリストバンドをしてる君。
君に話しかける日は、いつか来るのだろうか。
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