度量衡を考える(長さ編)
創作に必要されていない度量衡の設定(悲しい)。
古来、長さは概ね身体尺がベースになっている。メートル法は最初の定義は、地球の赤道から北極点までを(概ね地球の円周の1/4)を1000万で割った奴なので地球尺と呼んでも良いのかな(今の定義は光速でn秒進んだ距離だったような)
身体尺は身体の大きさを長さの単位としたもので、メートル法以外の大半の単位がこれに入る。
例えば:
インチ → 親指の幅(2.45cm)
フィート → 足の大きさ(約30cm)
キュビット → 肘から中指の先まで(50cm前後)
ヤード → 指先から鼻先までとされている(約90cm) ダブル・キュビット
尺 → 親指と人差指を広げた長さ(時代によって定義が変わる)
尋 → 両手を広げた長さ 8尺 (おおむね4キュビット)
設定に使うには、キュビットだけ覚えていれば良い気がする。他の単位もキュビットの倍数。身体尺は升の単位もなる(立方尺)ので水増しが基本(その方が税金が多く取れる)で1キュビット=0.5mにしてしまえば計算楽。ダブル・キュビットを基本単位にすればメートルと変わらない。
大元の1尺は約18cmだったらしい。周代が約23cm、漢代が約19.4cm、唐代が約30cmになる
尺の扱いは難しく文献を読み解いているとどうしてもおかしくなる事がある。当然尺から計算される他の単位もそれにひきづられておかしくなる。
文献を元に計算したら結果がおかしいと思ったら実は周尺だったと言うのがかつてあった。平方尺だと2倍以上も違うから計算が合わない……とほほ。
1里は1800尺なのだが(500~600m辺りになるかと)、日本の里は、近世に半刻(約一時間)で歩ける距離が一里(約4km)になったらしい。
解せない単位にスタディオンがある。スタディオンはスタジアムの語源で1スタディオンは180-200mぐらい。
スタディオンの定義は、砂漠上で日の出から太陽が地平線を離れるまでに太陽に向かった歩いた距離(太陽が約0.5度)で、おおよそ2分で歩ける距離になる。
この単位だけは良く分からない。太陽信仰と関係しているのだろうか。
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