設定資料 《魔物》

※今回は作中に搭乗した魔物の資料です。記入漏れがある場合はコメントの方で指摘して下さい。尚、登場順番ではなく種類別に紹介します。



――ゴブリン種――


・ゴブリン(通常種)


現在の世界では最も数が多い魔物と呼ばれており、本来は山岳地帯などに生息する魔物。しかし、世界規模で魔物が増殖し始めてから山岳地帯以外の場所にも現れるようになった。


体格は人間の成人男性の平均身長の半分程度で戦闘力自体はそれほど高くはないが、魔物の中では狡猾で知恵も周り、人間のように武器や罠を扱う。また、栄養のある餌を喰らい続ける事で「上位種」に進化を果たす事もある。



・ホブゴブリン(上位種)


ゴブリンが栄養のある物を食べ続けて進化した存在。その強さは並のゴブリンの比較ではなく、体格も人間の成人男性程度には大きくなる。通常種のゴブリンが痩せ細っている個体が多いのに対し、進化したホブゴブリンは筋骨隆々の個体が多い。


上位種であるが故に知能も身体能力も強化され、他の仲間を統率する事がある。強さ的にはゴブリンよりも厄介でレベル20〜30の冒険者でも油断すれば命を落としかねない。



・ゴブリンキング(最上位種?)


一定の周期で出現するゴブリンの王。その強さは計り知れず、ゴブリンの枠を超えて恐るべき力を誇ると言われている。その体格はトロールをも上回り、赤毛熊をも上回る硬い皮膚で覆われている。


但し、作中に出現した個体はこれまでの王国の歴史で確認されたゴブリンキングと比べても規格外な存在であり、謎は多い。



・ダイダラボッチ(???)


数百年前、和国を滅ぼしたと言われる恐るべき緑の巨人。その強さは竜種級を誇り、和国を滅ぼした後は姿を消したと言われている。ゴブリンキングの更なる上の存在である可能性が高く、現状で分かっているのは和国の領地であった「ムサシノ」と呼ばれる地方で出現した事だけが判明している。





――ボア種――


・ボア


猪型の魔獣で野生の猪よりも一回りや二回りほどの大きさを誇り、槍の刃先のような独特な牙を生やしている。その突進力は凄まじく、巨人族でさえも吹き飛ばす威力を誇ると言われている。


魔物の肉の中ではオークに並んで美味な存在のため、食用の魔物の中でも人気は高く、狩猟対象にされる事が多い。だが、ボアの中には更に上位種が存在すると噂されているという。




――魔獣種(熊型)――


・赤毛熊


主人公にとっては養父の仇であり、そして最初に戦った強敵とも言える存在。数は少なく、基本的には山奥に暮らす生物なので滅多に人里に下りる事はない。しかし、その存在は多くの人間に知られている。


鋼鉄のような毛皮と皮膚で覆われており、魔法金属製の武器でもなければ損傷を与える事は出来ない。また、その腕力と鋭い牙と爪は鋼鉄をも破壊する威力を誇り、作中ではよく強さの比較の対象として取り上げられる。


戦闘力に関しては非常に高いが、魔人族であるガーゴイルやミノタウロス、竜種やゴーレムキングなどの存在には大きく劣る。




――魔獣種(狼型)――


・白狼種(亜種)


元々は黒狼種と呼ばれる魔獣種の亜種であり、その白くて美しい毛皮は非常に価値が高く、そのせいで一時期は人間達に乱獲されて全滅の危機に陥ったという。現在は絶滅危惧種。


作中ではビャク以外には登場していないが、成体の白狼種の戦闘力は非常に高く、疾風の如き素早さで動き回り、あらゆる物を切り裂く鋭い牙で敵を倒すと言われている。



・黒狼種(原種)


白狼種の原種にして絶滅危惧種として指定されている魔獣。元々は和国の地方に生息する魔獣だったのだが、和国が壊滅時に数が減り、現在は白狼種と同様に数が少ない。


戦闘力は白狼種には劣るが、それでも他の魔獣種と比べても高く、体格は成体ならば馬を上回る大きさを誇る。シノビとクノが飼育している黒狼種のクロとコクは彼等が小さい頃から一緒に育った相棒である。



・ファング


魔獣種の中でも最も数が多く、ゴブリンと同様に世界中に存在する。普通の狼よりも獰猛で餌を前にすると執拗に追いかけ、襲い掛かる。但し、怪我を負わされたり、相手が自分よりも強いと判断するとすぐに逃走するため、ある意味では生存本能が優れた魔獣と言えなくもない。




――鳥獣種――


・ヒッポグリフ


前半身が鷲、後半身が馬のような魔物であり、王国や獣人国のみに生息する。飛行能力を持っているので戦闘となると厄介な敵であり、しかも危険を察するとすぐに逃げ出してしまう。その肉は上手く、人気が高い。



・グリフォン


魔物は鷲の頭と翼を生やし、下半身は獅子を想像させる姿かたちの魔物。ヒッポグリフよりも高い戦闘力を誇る。




――魔人族――


・ミノタウロス


牛鬼の異名を持つ恐ろしい怪物であり、人間と牛が合わさったような外見をしている。その腕力は赤毛熊を殴り殺す力を誇り、更に知能も高く、幼少期から育てれば人間の言葉も完全に理解して話す事が出来ると言われている。


ナイが作中で倒したミノタウロスは昏睡状態で運ばれていた事もあり、本来の実力を発揮できずに死亡した。仮に万全の状態ならばナイでも勝てた保証はない。



・ガーゴイル


一件は恐ろしい魔物の姿をした石像にしか見えないが、実際は生きている生物。非常に頑丈な肉体を誇り、その高度は赤毛熊にも匹敵する。翼を生やしている個体は空を飛ぶ事も出来るが、あまり長時間は飛べない。


元々は闇属性の魔術師が作り出した存在だとも言われ、実際に闇属性の魔術師や特殊な魔道具を利用すれば操る事も出来る。普段は石像に擬態して滅多に動く事はないが、獲物が近付くと躊躇なく襲い掛かり、捕食する。



・ガーゴイル(亜種)


通常のガーゴイルよりも大柄で戦闘力も非常に高く、ナイが倒した個体は火竜のように熱線を吐き出す能力を持っている。強さ的には赤毛熊を上回るが、知能はあまり高くはない。




――擬態種――


・ゴーレム


全身が岩石で構成された魔物であり、胸元の部分に埋め込まれている核(経験石)を破壊しない限りは死ぬ事はない。岩石で構成されているので並の武器は通じないが、水を浴びせれば何故か岩石は泥の様に崩れ去り、簡単に壊す事ができる。



・マグマゴーレム(亜種)


全身が溶岩で構成されたゴーレムだが、火属性の魔力を宿しており、場合によっては本物の溶岩よりも身体を発熱させる事が出来る。魔法金属ではない武器で攻撃すると溶解し、最終的には追い詰められると自爆を行う。


この自爆の威力は恐ろしく、まともに受ければ無事では済まない。火傷の類は回復薬や回復魔法でも治療がかかるため、通常種のゴーレムよりも厄介な能力をもつ



・ゴーレムキング


ゴーレム種のなかでも最大級の大きさを誇り、更に吸収した魔石の魔力によって能力を得られる。ナイ達が対峙したゴーレムキングは火山から生まれた事により、火属性の魔力を宿していた。そのために火竜のように火属性の魔力を口から放出する能力を手に入れた。


その戦闘力は火竜を倒すには至らないが、それでも負傷させるほどの力を誇り、しかも火属性の攻撃には非常に高い耐性を誇る。




――トロール種――


・トロール(通常種)


外見は緑色の皮膚に覆われているのでゴブリンと共通点が多いが、ゴブリンと違う点は非常に間抜けな顔面をしており、肥え太った体型をしている。どんな時も空腹で食べられる物ならばどんな物でも食べる。基本的には餌を与え続ければ大人しい魔物。


但し、餌が側に存在しないときは理性を失って暴れ狂い、自分よりも格上の存在であろうと躊躇なく襲い掛かる。しかも全身を覆い込む脂肪はまるでゴムのような弾力性を誇り、生半可な攻撃は通じず、場合によっては刃物さえも弾かれてしまう。腕力に関しても強く、場合によっては赤毛熊を殴り殺すこもある。



――竜種(災害種)――


・火竜


歴史上で最も人類に被害を与える竜種であり、竜種が災害の化身と呼ばれる所以はこの火竜が関係している。火山に生息する種であり、普段は火山から産出される魔石を喰らって生きている。


火竜の主食は火属性の魔石だが、怪我を負った時は聖属性の魔力を摂取する必要があり、他の生物を無差別に襲い掛かる。その戦闘力は非常に高く、火竜の吐き出す火炎の吐息は小型の隕石を想像させ、凄まじい破壊力を誇った。


ナイ達が倒した火竜はあくまでもゴーレムキングとの戦闘で負傷しており、万全の状態であれば勝ち目はなかった。仮に翼が無事ならばナイ達は対抗手段もなく、一方的に蹂躙されていた可能性が高い。


グマグ火山の火竜は討伐されて王国領地内に火竜の脅威は去ったと思われたが、死ぬ間際に火竜の死骸の傍に卵の破片らしき物が確認されているが……?




・雷龍


詳細は不明、かつて雷龍の死体を発見した物が存在し、その牙から聖剣カラドボルグが作り出されたと言われている。

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