第277話 消えた陛下の奥方様
セシルとロースが戻って来たので、じゃあ一緒にレベリングを、と思ったらどうやら男性陣も一度戻ってきたようで、レイナウトが合流。
いつもの4人で再びレベリングです。
そしてヴィーベさんとリニさんは、陛下達と一緒にレベリングを行うようです。
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92層で早速囲いを出してレベリング。
何かあると厄介なので、僕の視界に陛下達が確認できる場所で行っていますが、あれ?王妃様とえっとメルヒルト様だっけ?2人の姿が見えない気が・・・・何処へ行ったのかな?
因みに92層に向かうにあたってデルクは陛下達より先に向かっていたので状況を把握できていなかった。
「ねえセシル、王妃様とメルヒルト様の姿が無いみたいなんだけど?」
するとセシルが、
「用があって城へ戻った。」
「そうなの?まあ90層で戻ればここには直ぐに来る事が出来るとは思うけれど、何だろうね。陛下はああして留まっているのだけど。」
「宰相閣下の奥さん呼びに行った。」
「じゃあ次は宰相閣下かな?他の遊び人部隊は後回しかな?」
「それは分からない。王妃様が仕切って決めていた。」
隠し事の苦手なセシルはデルクの問われるままに答える。
尤も隠してもあまり意味がないので素直に答えているのだが。
それに王妃様はこの事に関して口止めは敢えてしていなかった。
「まあそのうち分かるだろうから、頑張ってレベルを上げよう。」
「そうする。」
セシルが選定を受けなおし、サードジョブを取得してから変わった事。
それはデルクと一緒にいる時は常にデルクに触れている事。
尤も離れて居た方が良い時は、ちゃんと離れている分別は持ち合わせているセシル。
しかし当のデルクは戸惑うばかり。
今も囲いの中でセシルは腕を絡ませている。
手は囲いの一部を握る必要があるのだが、こうして腕を絡めても問題はない。
「嫌だった?」
そうセシルに言われて嫌なわけがない。
「ううん、嬉しいよ。」
「よかった。デルク大好き。」
セシルは顔が真っ赤だ。
「あ、その、僕もセシルが大好きだよ。」
デルクも顔が真っ赤だ。
そして背後ではロースとレイナウトが同じような事をしていた。
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レベリングが終わると、王妃様とメルヒルト様が戻ってきていました。
3人程見かけた事のない人がいましたが。
2人はユスティネ様と同じぐらいの年齢の・・・・夫婦でしょうか。
もう1人は王妃様によく似た姿の女性です。
僕達が戻って来たのを見ていたのか、メルヒルト様がやってきます。
「デルク君、後であの3人と悪童・・・・宰相を選定してやってほしいんだ。」
「えっと・・・・大丈夫なんですか?」
「問題ないさ。1人は宰相の奥さんさ。そして2人は娘さんと婿さんだ。」
まあメルヒルト様がいいというのでしたら実行はしますけれど、3人は事情を知っているのかな?
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