　むかしむかし、ある所、ある小さな村に強い力を持った一人の少女がいました。

　少女の両親はおらず、共に住むのは妹が一人だけ。

　たった一人の小さな家族と共に、少女は貧しいながらも幸せにその村で暮らしていました。

　しかしある時、少女の暮らす村が魔物に襲われてしまいました。

　少女は大切な妹を守るために力を使い、魔物達を撃退しましたが、その力に恐怖した村人に追放されてしまいます。

　けれど、少女は魔物に脅かされ続ける人々を不憫に思い、少女自身がその原因になる事に決めました。

　少女は力を使って魔物を率い、やがて夜の魔女となります。

　不幸の原因が分かって安心した人々によって、夜の魔女は悪い存在として、長く世に語り継がれる事になりました。

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