13. ウラヤマシイ
二体目の魔動機であるスクルータが倒され、全ての危険は排除された。
しばらくすると騒ぎを聞いた憲兵たちがやってきて瓦礫の中からミカリを救出した。
タイズ:このままジルベルト様の腕の中で眠ります
タイズ:「ご主人様、わたくしやりました……スゥスゥ……」
ジルベルト:「寝ちゃったわね」
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「いやあご苦労ご苦労!危なかったねえ!」
気の抜けたマグナルの声。その側にはルーニャ卿や憲兵たちもいる。どうやらミカリはいま手当てを受けているようだ。
マグナルの声に反応するように戦闘不能になったスクルータから音が鳴った。
「マグナ……博士……私ハ負ケタノカ……」
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ジルベルト:「スクルータ。あなた、強かったよ。もしあなたとバスラが一緒だったら勝てなかった」
ジルベルト:と言ってバスラの変身ユニットをスクルータの胸の上に乗せます
スクルータ(GM):「バスラ……私ノバスラ……」と愛おしそうにユニットを抱きしめ、皆さんを見つめます
スクルータ(GM):「オ前タチガ……ウラヤマシイ……」
マグナル(GM):「羨ましい、ね。ボクからしたら愛する人と500年も連れ添えた君達の方が羨ましいさ」と自嘲的に笑います
ジルベルト:「そうね。今朝会ったあなたたちの後ろ姿、とても幸せそうだった」
スクルータ(GM):「アア、バスラ……イツマデモ私ト共ニ……」
GM:そしてスクルータは永遠に動かなくなります
ジルベルト:ティダン様に祈りを捧げます
タイズ:「スゥ……スゥ……(寝)」
マグナル(GM):「まあとにかく!これで一件落着だ!」
GM:パン!と手を叩き、湿っぽい空気を払い除けるようにマグナルが明るく話します
マグナル(GM):「やあ本当に助かったよ。君たちは姫が雇ったんだよね?素晴らしい冒険者達だ。姫もそう思うだろ?はははは!」
タイズ:軽薄〜〜
ジルベルト:これはルーニャ卿と別居するのもやむなし
GM:ルーニャ卿は「はああ……」と大きなため息をつくと指をパチンと鳴らします。すると憲兵たちがマグナルを取り囲み縄で縛り上げます
マグナル(GM):「はははは!……あれ?あれれれれ?」
ルーニャ(GM):「シェイン・マグナル。執行猶予期間中の身でありながらまたしても魔動機の暴走事故を起こしたな。よって貴様を逮捕する」
ジルベルト:まあそうなるな
タイズ:当然ですね
マグナル(GM):「はあ……まあいいけど。その代わりできるだけ早く牢屋から出してよね。どうせボクほどの才能を腐らせるわけにはいかないんだからさ」
マグナル(GM):「それに君も知ってるだろ?ボクの寿命は短いんだぜ?」
タイズ:不遜〜〜
ルーニャ:「不快ね。ずっと牢屋にいるといいわ。ミカリは私が引き取ります」
GM:ルーニャ卿がまた指をパチンと鳴らすとマグナルは連行されていきます
タイズ:なんだかすぐに牢屋から出て来そうです
ジルベルト:まあ一件落着には違いない。タイズは眠ってしまったし、一度家に帰るか
ジルベルト:「それにしてもタイズ。あなたが死ななくて良かった」
ジルベルト:「たった2日間とはいえ私たちの記憶を失ったら寂しいからね」
タイズ:「スゥスゥ……ジルベルトさま……お日様の匂い……(寝)」
ジルベルト:タイズを担いで家に帰りタイズをベッドに横たえます。そして自分も疲労の限界がきたのかタイズの横に倒れ、この日は二人で寝て過ごします
GM:はい、良いシーンでしたね。それではこの一ヶ月後に飛びましょう
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