考えたこと
閑話休題: 悪貨は良貨を駆逐するのか
180度話が変わりますが。
ライトノベルは純文学を、なろう系は古き良きラノベを駆逐してしまうのでしょうか?
ネットでは、そのような意見を持つ人を時折見かけます。
私は、そんな日は来ないと思っています。
なぜなら、文芸を読む人は文芸ばかり、webやラノベを読む人はそればかり読む傾向があると考えているからです。
同じ出版物なら、売れるものが多く刷られるのは当然のことですが、ラノベが売れたぶん純文学は減数されてしまう……という理論は成立しないのではないでしょうか。
純文学が売れないのは昔からですし、本が売れないのは代替物が増えているからでしょう?
それより、ラノベやweb小説を読んで読書の敷居が思っていたより低いと感じた人が一般文芸や純文学に手を出したり、文学好きがエンタメに手を出してみるパターンがあることに、希望を見出すべきです。
世に出る作品も、ラノベと文芸の間が曖昧なものが増えてきています。
いちおう出版界の隅っこに所属する身としては、webも含めて活字媒体を読む人がこの先もたくさん増えてくれれば、それに越したことはないと思っています。
(センセーショナルなタイトルをつけましたが、私はラノベやなろう系=悪貨だとは思っていません)
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