第285話 割れた音
「そうだよね……許せないよね」
彼女の言葉に心が締め付けられる。
パキッ
「……本当にごめんなさい」
瑠衣は悲しそうな顔を見せた。
(何で、そんなに悲しい顔をするんだ……瑠愛が起こした事件なのに、どうして瑠愛がそんなに辛そうな顔をするんだ?)
パリンッ
何かが割れた。
「そんな顔……するなよ」
「え?」
「何で……何で、お前がそんな辛そうな顔するんだ!、辛いのは俺だ!、巻き込まれた皆だ!、お前にそんな顔をしていい資格はない!」
「!!」
何かが心から溢れ出している。
「お前がやったんだぞ……瑠斗さんの話を真に受けて……勝手に誤解して……他人を巻き込んで……それなのに、何でお前はそんな顔が出来るんだよ!」
止まらない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます