第7話:第一次ソロン海戦前編~~殴り込み艦隊、出撃

 1942年、8月7日早朝、太平洋南方ガーナカタルにて大規模な戦闘が勃発していた。


 米豪連合軍艦隊と揚陸部隊の強襲であった、日輪海軍は米先行上陸部隊の強襲を受けフローラ諸島の観測基地の有るツルギ島とガーナカタル本島で建設中であった飛行場を奪われ、更に米豪合わせて重巡洋12隻、軽巡洋艦6隻、駆逐艦30隻、航空母艦2隻の大艦隊と3万人規模の揚陸部隊が迫って来ている状況(偵察隊報告)であった。


 是に対し日輪帝国海軍はラウバル島を根拠地とする高雄たかお型重巡2隻、長良ながら型軽巡1隻、以下駆逐艦4隻を擁する第八艦隊と青葉あおば型及び古鷹ふるたか型重巡合わせて4隻、長良型軽巡1隻、以下駆逐艦4隻を擁する第五艦隊、そして輸送船団の護衛任務でルバウルに停泊していた軽巡夕張ゆうばりと第九艦隊第一戦隊所属の長良型軽巡1隻、以下駆逐艦4隻を加えた艦隊を以て、作戦参謀『神重かみしげ 徳義とくよし』海軍大佐発案の『殴り込み作戦』の準備を進めていた。


 作戦の目的は米上陸部隊の上陸阻止と8月8日夜中に実行予定である陸軍の揚陸作戦の搖動であった。


 是にサヴァ島周辺の哨戒任務に従事していた井上提督の第四艦隊もラウバルで合流したが、第四艦隊の編成は練習巡洋艦鹿島かしま香取かとり以下旧式の峯風みねかぜ型駆逐艦7隻で有った為、機動力を必要とする『殴り込み作戦』には向かないとされ随伴を拒否された。


 その殴り込み作戦に先駆けてラウバル基地より零戦40機と一式陸攻60機も米艦隊を撃滅せんと飛び立ったが米空母艦載機による迎撃で戦果は殆ど上がらなかった。


 この結果を受けて神重大佐は米機動艦隊の健在に懸念を示したが、三川中将は「やる事は変わらない、迅速に敵輸送船団を殲滅すればよい」と神重に伝えた。


 それを受け神重は艦隊陣形を単縦陣とし、ザヴァ島南から水道へ侵入し同島をなぞりながらガーナカタル北の輸送船団へ攻撃を加えつつ北へ抜け、ツルギ方面の米守備艦隊と交戦、反転はせず夜明け前に水道を抜け海域を離脱する案を提示し採用された。

 

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 8月8日日没、『殴り込み艦隊』はサヴァ島より北東の位置に集結し南東に舵を取りながら旗艦鳥海ちょうかいを先頭に陸軍と事前に打ち合わせた時間を待つ間に陣形を整え始める。 


『是より我々は、日輪帝国海軍の伝統たる夜戦において必勝を期し突入せんとす、各員冷静沈着を以て全力を尽くすべし!』

 第八艦隊司令官『三川みかわ 軍ニぐんじ』海軍中将の訓示が参加艦艇全艦に響き渡ると『殴り込み艦隊』は静かに行動を開始する。

 

 先頭を行くのは第八艦隊独立:旗艦:重巡鳥海ちょうかい 

 同第一戦隊:重巡摩耶まや、 駆逐艦朝雲あさぐも山雲やまぐも 

 同第ニ戦隊:軽巡天龍てんりゅう、駆逐艦夏雲なつぐも峯雲みねぐもである。


 更に第八艦隊の後方に第五艦隊第一戦隊:重巡青葉あおば衣笠きぬがさ古鷹ふるたか加古かこ 

 その更に後方に同第ニ戦隊:軽巡阿武隈あぶくま、駆逐艦吹雪ふぶき白雪しらゆき初雪はつゆき深雪みゆきである。


 そして殿しんがりを務めるのが第九艦隊第一戦隊:軽巡川内せんだい、駆逐艦初風はつかぜ浜風はまかぜ雪風ゆきかぜ谷風たにかぜと、同任務にて随伴中であった軽巡夕張ゆうばりである。

 第九艦隊は独立旗艦に重巡愛宕あたご他、軽巡那珂なか神通じんつうの水雷戦隊を持ち、その本隊はトーラク泊地に停泊している。 


 1942年8月8日、天候曇り、時刻23時30分『殴り込み艦隊』は30ノットで突入を開始する。


 途中、鳥海の『夜間専任見張り員』が敵駆逐艦とおぼしき艦影を確認し三川中将が戦闘開始を指示するが、敵駆逐艦は日輪艦隊に気付かずやり過ごせた。


 夜目の効く優秀な夜間専任見張り員を配置する日輪海軍と違い、米豪海軍の夜間哨戒は、御世辞にも性能が良いとは言えないレーダー便りであったが、この辺りの蒼燐粒子は地形によって乱れており、この世界のレーダーは『蒼子波フォトンウェーブ』を利用している為、レーダーを利用した哨戒は困難なものとなっていた。


 そのせいも有ってか、その後も哨戒の米豪駆逐艦と思しき艦影を確認するが、どの艦も此方に気付かず、日輪艦隊はサヴァ島南まで消耗すること無く侵入する事が出来た。


 そして鳥海の見張り員が右舷距離3800 メートルに敵巡洋艦と思しき艦影数隻を発見すると、三川中将は直ちに重巡戦隊より5機の九八式水偵に吊光弾の投下を指示し発艦させる、九八式水偵は軍用機には珍しい単発プロペラ式航空機であり夜間の隠密性に優れている。


 その九八式水偵から投下された吊光弾は落下しながら強い光を放ち漆黒の海原を照すと、其処に展開していた豪州艦隊の姿を日輪艦隊の前に曝し出す、その数は重巡4隻、軽巡2隻、駆逐艦4隻であった。


 日輪海軍は直ちに先陣を切る第八艦隊が各4本づつ(合計28本)の魚雷を発射する、この世界の魚雷は速度が60ノット程度で隠密性に優れるスクリュー式魚雷と80ノット程度の速度を発揮する代わりに発見されやすい噴進式魚雷が存在するが、日輪海軍が使用しているのは『九五式酸素魚雷』と称した隠匿性の高い噴進式魚雷である。


 噴進式は如何しても雷跡が残る上に夜間だと噴射口の光が漏れてしまう為、特に夜戦には向かないとされていた、しかし日輪海軍は噴射方式やノズル周りの形状を工夫し、それを克服した、因みに酸素魚雷の名称はあくまで他国を欺く為の名称で有り、酸素は全く関係ない。


 その日輪帝国の秘密兵器である酸素魚雷は80ノットで静かに、だが確実に豪州艦隊に迫り、豪重巡から大きな水柱が上がると其れを合図に海戦が始まったのである。


 とは言え、この最初の雷撃で豪州艦隊は重巡1隻が轟沈、1隻が大破(後に横転沈没)、軽巡1隻が大破(後に横転沈没)、駆逐艦1隻が轟沈し大損害を受けていた。


 残った豪州艦隊は雷撃の後、砲撃戦に移ったが、闇雲に放った魚雷や砲撃が当たる筈も無く、鳥海と摩耶からの合計20門もの28㎝砲の返礼・・を浴び、重巡1隻が大破炎上、1隻が中破、軽巡は撃沈され駆逐艦1隻が大破炎上した。


 これに勝ち目が無いと踏んだのか、中破した豪重巡キャンベラが反転離脱を始めると無傷の駆逐艦2隻もそれに続く、炎上した豪重巡と駆逐艦は格好の的となり、日輪重巡6隻の集中砲撃を受けて豪重巡は爆沈、豪駆逐艦は艦体が二つに折れ沈んで行った。


 更に日輪海軍は逃げるキャンベラと駆逐艦2隻にも砲撃を浴びせ、キャンベラは大破炎上したまま戦線を離脱、駆逐艦1隻が大破航行不能に陥った(後に自沈処分された)この時キャンベラは米艦隊に日輪艦隊の強襲を知らせるが、通信機器の不備によりこの情報を米海軍が知る事は無かった。


 日輪艦隊は輸送船団を探したが発見出来ず、止む無く予定進路のツルギ方面へと向かう事にしたのであるが、この時、敵輸送船団捜索の艦隊行動で各艦隊の位置が予定より離れていたのだが、この時それに気付く者はいなかった。


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 暫く後、その事に気付いたのは第五艦隊の殿である駆逐艦深雪みゆきを見失った第九艦隊第一戦隊であった、第九第一戦隊の司令は見張りを更に厳とし、識別信号旗に傾注せよと各艦に命じた。


「ん~? それってつまりぃ、迷子になってるって事~?」

 通信兵から戦隊旗艦川内せんだいよりの電文を読み上げられ、照明を落とした暗い艦橋内に在って眠たそうな目で気怠そうに言葉を発したのは駆逐艦雪風ゆきかぜ艦長『たいら 正義まさよし』海軍少佐である、年の頃は二十歳位の青年で有るが、無精髭を生やしボサボサの髪とだらしなく着崩した軍服のその姿は余りにも艦長と呼ぶに相応しくない容貌である。


「ま、迷子……っ!? ……味方艦隊から孤立してしまっているだけです!」

 怪訝な表情で答えるのは雪風の副長『山田やまだ ただし』海軍大尉である、こちらは二十代半ばの軍人然とした引き締まった表情にキッチリとした身なりの男性である。


「それってつまり迷子って事でしょう~? まぁ、このまま迷子になってれば戦闘しなくていいから楽出来ていいけどさぁ……ふぁ~あ……」

 そう言って椅子の上で仰け反り両手を頭の後ろに組みながら大欠伸をかますたいらに、こめかみに青筋を浮き上がらせながら押し黙る山田、周囲の艦橋員クルー達は慣れているのか呆れ顔はしているものの特に反応はしていない。


「あら、そんなこと言ってて良いんですか? 孤立しているって事は、敵に発見されれば自分達だけで切り抜けないといけないって事ですよ?」

 たいらの背後から言葉を発し睨み付けているのは『子星こぼし 百合ゆり』海軍少尉、年の頃は十代後半から二十歳位の女性である、とても美しい顔立ちを険しく歪めているのは当然、たいらの言動と風貌が受け入れ難いからであろう。 

 

「大丈夫~大丈夫~そうなったら頼れる僚艦達が何とかしてくれるってぇ~」


「な、何て無責任で他力本願な奴なんだ……何で、何でこんな奴が艦長で何で私が副長なんだ……いやそもそも何でこんな奴が艦長に成れてるんだ? 間違っている……絶対色々間違っているぅっ……!」

 前任の雪風艦長はミッドラン海戦の後、移動となり、山田は自分が戦時特例で少佐となり雪風の艦長に任命されると思い込んでいた。


 しかし現実には自分の階級は副長で大尉のまま、代わりにやって来た艦長は名家のボンボンと言う貧しい農家の山田とは決して相容れない存在である上に、その風貌と態度は立身出世を求め軍人に仕官した山田には余りにも受け入れが難い天敵とも呼べる人物であった。

 

「ちょっとぉ、山田く~ん聞こえてるよぉ? 何でってそりゃぁ、僕が兵学校首席卒で上級士官昇進試験に一発で受かったからでしょぉ? んで、君は兵学校の成績が平凡でぇ~毎年毎回昇進試験に落ち続けてる~、んでこれがその結果、間違ってないでしょう~?」

 たいらは眠たそうな眼で山田を見据え肩を竦めながら飄々ひょうひょうと答える、山田は錆びついたロボットの様にギギギッと擬音を鳴らしたいらに首を向けるとメルトダウンでも起こすか如く顔を真っ赤にして睨み付ける。

 

「艦長! 山田大尉も、いい加減にして下さい! 作戦行動中ー-っ!?」

 子星の言葉が終わる前に遠くで大きな爆発音と、それに続いて幾多の砲声が鳴り響き艦が燃えているのであろう光がルツギ方面から浮かび上がった。


「あれはっ!?」

「あっちはツルギ方面だねぇ、と言う事は第八艦隊か、第五艦隊、若しくは両方かな? どうやら迷子では無くなったみたいだねぇ?」

 そう飄々と言うたいらの表情は半目で口角を引き攣らせており明らかに嬉しそうと言える表情では無かった。


「おおっ! ならば我々も戦場に馳せ参じ手柄を上げねば……って何ですか艦長、その嫌そうな顔はっ!!」

 対照的に喜々として立ち上がり拳に力を込める山田、それを信じられないと言った表情で見据えるたいら、本当に対照的な二人である……。 


「艦長、見張りより、本艦右舷みぎげん、二時方向、距離4200に艦影見ゆとの報告がっ!!」

「艦影は9、重巡1、軽巡3、駆逐艦5っ!!」

 突如発せられたその通信員達の言葉にたいらと山田は艦橋窓にへばり付き双眼鏡で凝視する。


「その程度の数なら、我等が帝国海軍の誇る酸素魚雷を以てすれば殲滅も容易い、手柄を上げる好機ですぞっ!」

「う、う~ん、あれってさぁ、ホントに重巡? 手前のが軽巡だとしても……おっきくない?」

「たとえ何で在ろうと我らが帝国海軍の誇る酸素魚雷が有れば恐るるものでは有りません!!」

「いやいや、酸素魚雷は先手を取れれば圧倒的に有利だけどさぁ、今の砲声で警戒してるだろうし、向こうさんが此方に気付いて無いとは限らないよねぇ……」

  たいらと山田が双眼鏡を覗きながらそんなやり取りをしていると、通信兵より敵艦から電文の通信有るも解読不能と告げられる。


「あ~多分敵味方識別の暗号電文なんだろうねぇ、だとしたら……」

  そのたいらの言葉が終わる前に砲声が鳴り響く。


「こうなるよねぇ……これやばいかも……」

「何を仰る、この暗闇で闇雲に撃った弾なんぞ当たる筈が無いでしょう!」

 少し焦った表情で双眼鏡から目を離すたいら、それを嘲笑するように余裕を見せる山田。


「いやいや、それは敵さんだって分かってるでしょ、それでも態々大きな音を出してでも撃って来たって事はアレって……」

 そうたいらが引きつった笑みを浮かべ上を見た瞬間、上空広範囲に眩い閃光が放たれ第九第一戦隊を照らしだす、それはたいらが危惧した通り、米艦隊の放った照明弾であった……。


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 時を少し遡り、ツルギ沖まで進攻していた第八艦隊独立旗艦鳥海の艦橋では三川提督が【前方距離4500 メートルニ艦影見ユ、巡洋艦12、駆逐艦乃至ないし軽巡8】の報告を受けていた、この時、他の艦隊が逸れている事に気付いてはいたが、近くに居るだろうと判断し、三川提督は攻撃開始の号令を出し第八艦隊各艦艇から十数本の魚雷が放たれた。

   

 その魚雷は米艦隊の重巡1隻、軽巡1隻、駆逐艦1隻に其々命中し重巡は大破航行不能(後に自沈処分)、軽巡は大破(後に横転沈没)、駆逐艦は轟沈した。


 この時米艦隊は、南から敵が来るとは思ってもいなかったのか、【攻撃を停止せよ、我味方なり】の発光信号を何度も送り続けた。


 当然敵である日輪艦隊が応じる筈も無く、予定通りの航路をとって合流した九八式水偵から投下された吊光弾によって姿を曝された米艦隊は一方的に砲撃を受け重巡1隻が弾薬庫に直撃を受け爆沈、軽巡1隻が大破炎上、駆逐艦2隻が撃沈され、ようやく日輪艦隊の強襲である事に気が付いた米艦隊は左に転舵し反撃に移ろうとしたが、其処に偶然逸れていた第五艦隊が現れ、米艦隊は日輪艦隊に挟まれる形となってしまい、袋叩きに遭う。


 必死に反撃する米艦隊であったが、重巡摩耶の3番主砲を大破させたものの、瞬く間に軽巡2隻が撃沈され重巡2隻が大破炎上、1隻が撃沈された、駆逐艦も2隻が大破炎上した所を集中攻撃を受けて撃沈された所で突然のスコールに見舞われ、米艦隊はそれに紛れ退避しようとしたが重巡1隻、駆逐艦1隻が第五艦隊の放った魚雷によって撃沈され、大破炎上中の重巡も集中攻撃を受けて撃沈された。


 結果としてツルギ方面に展開していた米艦隊は旗艦である重巡サンフランシスコ、重巡ミネアポリスと駆逐艦3隻だけとなり、スコールに紛れて這う這うの体で離脱して行った、この結果に第八艦隊と第五艦隊は歓喜に包まれた、ミッドラン以降の陰鬱な雰囲気を吹き飛ばす大勝利であった。


 しかしこの時、第八艦隊と第五艦隊は第九第一戦隊が窮地に陥っている事に気付いていなかった……。






  ~~登場兵器紹介~~


高雄たかお型重巡洋艦

 全長250 メートル 全幅25 メートル 最大速力60ノット 

 側舷装甲:20㎜~160㎜複合装甲(最大厚防御区画50%)

 水平装甲:10㎜~100㎜複合装甲(最大厚防御区画60%)

 武装:28㎝連装砲5基 / 12㎝連装高角砲4基 / 九二式四連装80㎝魚雷発射管2基 / 28㎜三連装機銃18基 / 九七式水上偵察機1機

 主機関:ロ号艦本八五式蒼燐蓄力炉4基


 概要:前級の妙高みょうこう型の前部砲配置の欠陥(三段背負い式の為3番主砲の位置が高くなり射撃時の揺動が大きかった)を踏まえ、止む無く前方射撃に拘る海軍将校に不評であった山形配置を採用している、また、旗艦として運用出来る様、居住性の改善(軍艦なりに)がされ、艦橋も大きく造られている、その為各艦隊旗艦として配属されている事も有ってか同型艦4隻(高雄、愛宕、鳥海、摩耶)が揃う機会は中々無い。

  


長良ながら型軽巡洋艦

 全長180 メートル 全幅18 メートル 速力55ノット 

 側舷装甲:60㎜VH(最大厚防御区画30%)

 水平装甲:20㎜VH(最大厚防御区画30%) 

 武装:20㎝連装砲2基 / 九ニ式四連装80㎝魚雷発射管2基 / 八七式爆雷投射機4基 / 28㎜三連装機銃12基

主機関:ロ号艦本七五式小型蒼燐蓄力炉5基


 概要:日輪帝国海軍の標準的な軽巡洋艦、主に水雷戦隊の旗艦に用いられる、日輪海軍の軽巡洋艦は夕張ゆうばり型や阿賀野あがの型、偽装・・軽巡の最上もがみ型を覗いて全て長良型に統一されている。



吹雪ふぶき型駆逐艦

 全長160 メートル 全幅16 メートル 速力60ノット 

 側舷装甲:20㎜VH(最大厚防御区画20%)

 水平装甲:10㎜VH(最大厚防御区画20%)

 武装:15㎝連装砲2基 / 九二式四連装80㎝魚雷発射管3基 / 95式爆雷投射機4基 / 28㎜連装機銃6基

 主機関:ロ号艦本七九式小型蒼燐蓄力炉4基


 概要:高速の重巡洋艦に随伴出来る速度を備えた艦隊型(特型)駆逐艦、魚雷発射管3基を備える高火力を有するが、剥き出しの魚雷菅の数は被弾による誘爆の危険性に比例する、その為、次級の初春はつはる型からは2基に減らされ上、防護甲板の下に搭載されている。



陽炎かげろう型駆逐艦

 全長170 メートル 全幅17 メートル》 速力60ノット 

 側舷装甲30㎜複合装甲(最大厚防御区画60%)

 水平装甲20㎜複合装甲(最大厚防御区画50%) 

 武装:15㎝連装汎用砲3基 / 九六式五連装80㎝魚雷発射管2基 / 零式爆雷投射機4基 / 28㎜連装機銃8基

 主機関:ロ号艦本九七式小型蒼燐蓄力炉4基


 概要:日輪海軍、水雷型駆逐艦の集大成であり、防御上の弱点である魚雷発射管2基を30㎜防護甲板の下に搭載して誘爆の危険性を軽減している、主砲2基を前部に背負い式で備え、1基を艦尾砲として備える艦橋は艦体中央に在り砲雷撃と操艦がやり易い様に設計されている。

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