第5話:若者達の艦(やまと)

 正宗が帰省して4日目の夕暮れ時、夕食を終えた正宗が私室で明日の出征に向けて荷物を纏めているとふすまの裏側から真雪の呼ぶ声が聞こえる、正宗が答えると洋服姿の真雪が部屋に入って来る、白いブラウスに水色のスカート、腰まで伸びた黒髪を首の後ろで束ねたその姿はとても清楚で、自身を魚雷に見立てて突撃して来る様には全く見えない。


「……っ! ……あ、明日の準備……しとったん?」 

 笑顔で襖を開けた真雪だったが、正宗の荷物を見た途端その表情を曇らせる。


「ああ、仮にも士官が忘れ物とか絞まらんけぇの……」

 そう言って荷物を叩きながら正宗が苦笑すると真雪も釣られて苦笑する。


「それで、ど、どしたんな?」

 そう言う正宗の態度は何処かぎこちない、一つ屋根の下に暮らす若い娘がこんな時間に訪ねて来るのであるから普通であればこの反応は正しいと言える。


 しかし正宗と真雪は幼い頃から一緒に過ごして来てるので別段意識する様な事では無い、筈であった。


 然し今の正宗は妙に真雪を意識しぎこちない、正宗がその意識を変えてしまったのは言うまでも無く康彦のあの・・発言のせいである。


 正宗は朴念仁ではない為、自身と真雪、互いに好意を持っている事は把握している、しかし正宗の中では、まだ自分達はそう言う意味・・・・・・においては子供であると言う意識を持っていた為、いずれは・・・・、とは思っていても、とは思ってもいなかったのである。


 しかし康彦から突き付けられた現実とその言葉に、正宗は自分達が全ての意味において・・・・・・・・・子供ではいられないと悟ったのだ。


 そう悟った瞬間、幼馴染の少女は、互いに好意を寄せ合う女性へと意識が変わってしまったのである、そうなると正宗も健全な年頃の青年であるからそう言った衝動・・・・・・・は当然持っている……。


「うん、あのね、これ、渡そうと思って」

 そう言って真雪はちょこんと膝を付いて座り、微笑みながら両手を差し出す、その手の上にはお守りが乗せられていた。


「武運長久の御守り、今朝亀山神社で頂いて来たんよ」

「おお、すまんのぉ、これが有れば百人力じゃ!」

「あ、それとね、明後日誕生日じゃろ、当日渡せんけぇ今渡しとくね、はい!」

 そう言って真雪は20㎝程の細い箱を差し出す、正宗が箱を開けると中には割と高そうな万年筆が入っていた。


「色々考えたんじゃけどね、変なもん渡して邪魔になってもいけんし、万年筆なら無難かなぁって!」

「お、おお、嬉しいけどこれ、高かったんじゃないか?」

「ふっふ~ん♪ 私は社会人でしかも草薙家の家計を担っとるんよ? 正宗の為に奮発せんでいつするん?」

 そう言って真雪は得意げに笑う、因みに真雪は九嶺市内の商社に事務として勤めているが、正宗が帰って来る事を知り会社に無理を言って休みを取っているのである。


「ほんま、ありがとうな、御守りと合せて大事にするけぇの」

 そう言って満面の笑みを返す正宗に真雪もにっこりと微笑む、そして互いに目線が合う。


「 「……」 」

「 「…………」 」

「 「……………………」 」

「 「…………………………………………」 」

「え、えっと、あ、あはは、何か、こうしとるん久しぶりじゃけぇ二人きりじゃと何話してええかわらんねぇ……」

「ほ、ほうじゃのぉ……」

「話したい事、いっぱいある筈なんじゃけど変じゃねぇ……正宗、背高ぉなっとるし、顔つきも凛々しくなっとるけぇ……お父さんとお姉ちゃんが居らんと何か緊張してしまうんよ……」

 そう言って苦笑する真雪、康彦は近所の寄合と言う名の飲み会に出かけており恐らく夜中まで帰って来ない、深雪は道場で鍛練に励んでおり、こちらも後3、4時間は戻って来ない、つまり今家の中は正宗と真雪の二人だけなのである。


「そりゃぁ俺も同じじゃあ、お前も髪長ごなっとるし、紗雪さんに似て来とるけぇ、その、あれじゃ、綺麗に……なっとる……」

「ふぇ!? はぅ、あぅ……も、もう! 何言いよんね、何処でそんな文句覚えたん? たらし・・・じゃあ、正宗が女たらしになっとる~!」

 真雪は顔を真っ赤に目をぎゅっとしながら照れ隠しにポカポカと正宗を叩く。

 

「いて、いてて、止めぇや~、何が女たらしな、お前以外にこんな事言わんわいや……」

「じゃあ私たらしじゃあ、真雪たらしじゃあ!」

「それはいけんのかいの?」

「ふぇ!?」

 正宗は真雪の両手首を握り見つめる、真雪は湯気が出んばかりに真っ赤である。


「あぅ、はぅ……いけん事は……無いけど……ちょ、ちょっと落ち着こう……はにゃ!?」

「真雪っ!?」

 湯だった真雪は距離を取ろうと立ち上がろうとするが、直後立ち眩みでもしたのかフラっと後方に倒れる、危うくちゃぶ台に頭を打ち付ける所だったが寸前で正宗が頭に手を回し抱き抱えた為、事無きを得た、しかし問題はその体制が完全に押し倒した形になっている事である。


「ちょぉっ!? まさむ……顔近っ……はぅ、あぅ……」

「大丈夫か?」

「はぅ! うん、ありがと……あの? えっと、退いてくれん?」

「……」

「ま、正宗?」

「……」

「あの、若しかしてじゃけど、勘違いかも知れんのじゃけど、若しかして、ウチ……貞操の危機じゃったり……する?」

「っ!?」

 その言葉にハッと我に返ったように真雪から離れる正宗、真雪は顔を真っ赤にしたまま乱れた服装を整える。

「すまん、正直、理性と本能が鬩ぎ合っとった……怖い思いさせたか?」

 正宗は眉を顰めバツが悪そうに真雪を見る。

「……ほうじゃね、怖かった……けど、嫌じゃ無かったよ?」

 真雪はそう言って立ち上がると驚く正宗をしり目に顔を真っ赤にしながら、襖を開け振り返り、ンベっと舌を出しパタンと襖を閉めると、トタトタと一階に下りてしまった。


 後に残された正宗は暫く呆然とした後、自身の不甲斐無さに溜息を付く、それは据え膳・・・に手を出さなかった事に対してでは無く、康彦にカッコ良い事を言ったにも関わらず危うく本能に負けそうになった事に対してである。


「…正宗の……バーカ、意気地なしっ……!」

 自室に引き籠り顔を真っ赤にしたまま真雪が呟いた言葉は誰の耳にも届く事は無かった……。


 ・

 ・

 ・


 翌早朝、草薙家の玄関先で真新しい士官用の白い軍服を身に纏い軍用カバンを肩に掛けた正宗が真雪達に見送られている。


「それでは、八刀神 正宗、尽忠報国に努めて参ります!!」

「うぷっ……うむ、武運を祈る……!」

「私もじきに発けぇ……発つから、陸と海で、御国を守りましょう!」

「……体に気をつけて、無事に……絶対に無事に帰って来てね?」

 二日酔いで顔色の悪い康彦、煌華大陸の後方部隊に配属が決まり慣れない標準語で喋る深雪、そして未だ少し顔の赤い真雪の言葉に頷き、正宗は久しぶりの我が家を後にする。


その後大通りに出て路面電車に乗り、10分程で集合場所に指定された九嶺海軍工廠に到着した。


 早朝とは言え真夏のこの時期、既に周囲は明るさを増している、正門の守衛に身分証を見せ行き先を聞くと巨大なドーム状の建物、つまり鉄兜を目印に進めと示される。


 言われた通りに進むと、本来なら資材置き場で有ろう学校のグラウンド程の広場に到着する。


 其処には既に十数名の若い男女が疎らに集まっており、正宗と同じ士官用の軍服を着た者達は速やかに機敏な敬礼を、下士官以下の軍服を着た者はそれに習い少し覚束ない敬礼をする、そして何名かの女性達は少し戸惑った後、お辞儀をする者と見よう見真似で敬礼する者に分かれた。


 その後もぞろぞろと十代から二十代の若い男女を中心に広場に集まってくる、最終的に3000名近い人数が集まり広場は人でごった返している、広場の端にあからさまな演説台が設置されているが、その周囲にお偉方の姿はまだ無い様だ。


「……本当に女性が大勢徴兵されているんだな……」

 正宗は沈痛な面持ちで辺りを見回しそう呟く、女性兵の数は全体の2割程にも及び年齢は高くても20代半ば位で有る様だ。


 それ以上の年齢だと結婚して子供が有る者が多く、そう言った女性まで徴兵すると『徴兵孤児』が発生する場合も有る為、兵役免除要項の『3歳未満の幼児の母親』と言う条件はあくまで目安程度とされ、それ以上の子供を持つ母親や、家庭の事情も徴兵に当たってある程度・・・・考慮されている。


 但し『現状では』と言う条件が付く、『ひめゆり出陣』は政府が『国家総動員法』を使用したくない故に男女平等を建前に施行された処置であり、まだ人的余裕がある内に実験的に行っているに過ぎないからである、即ちこの先の戦況悪化や女性兵の有用性次第では兵役免除要項は、より厳しい物になり兼ねないのである。


「よぉ! 八刀神、やっと見つけたぞ、すげぇ人数だな! そ、れ、にっ! 女子がいっぱい居るじゃないかぁ! こりゃ楽しい船旅になりそうだな? って、何だよその暗い表情……からの呆れ顔は!」

 沈痛な面持ちの正宗と対照的にお気楽そうな表情の戸高は本当にお気楽な姿であった……。


 軍服のボタンを全て外し帽子も少し横に傾けて被っている、そして串焼きの串を咥えたままズタ袋を片手に持つその姿は波止場で係船柱ボラードに足をかけてポーズを取る船乗り其の物であるが、其れは断じて帝国海軍軍人の在るべき姿では無い。

 

「お、お前……平島からその格好で来たのか……? その姿なりでよく九嶺海軍工廠ここの正門を通れたな……」

「ん? 別に誰に見咎められる事も無かったぜ?」

「……」

 正宗が言ってるのは良識の事で有り、断じて見咎められなければ良いと言う話では無いのだが、それが理解出来るなら、そもそもこんな格好で此処まで来ていない、と言う事なのであろう……。     

 

『総員静粛にっ!! 注目ちゅうもーくっ!!』

 突然大音量の声と不快な反響音ハウリングが同時に響き渡り一瞬で広場が静まり返る、皆が耳をふさぐ仕草をしながら声のした方向を注視すると、演説台の上に拡声器を片手にスピーカを肩に掛けた20代半ば位の軍服の青年が皆を睨み付けながら仁王立ちしている。


 どうやら彼が声の主らしい、細身でキツイ目をした如何にもエリート軍人と言った感じの青年である。

  

『是より艦長より訓示が有るっ! 総員、気を付けきおーつけっ!!』

 その掛け声にその場の全員が即座に反応する、兵学校出で無い者もここ二カ月間の訓練で染み着いた動作であった、拡声器の青年は厳しい目付きで周囲を見回し、戸高の姿を見ると眉を吊り上げる。


『其処の貴様ぁっ!! 貴様だ貴様っ!! 何だその格好は、今直ぐ服装を正せっ、あと串を咥えるなっ、今すぐ捨てろっ!!! 他の者も直立不動きおつけを解いて良いと誰が言ったぁっ!! 姿勢を正せクズどもがぁっ!!!』

 拡声器の青年が指差したのは当然、戸高であるが戸高が暫くとぼけ様としたせいで拡声器の青年の声量と血圧が跳ね上がり、結果彼の怒号と共に不快な反響音ハウリングが大音量で響き渡った、周囲の者は自分の鼓膜を守ろうとつい手で耳をふさいでしまったのだが、その行為が更に拡声器の青年の逆鱗に触れてしまった様である……。


「あー……こりゃ完全に俺のせいか、わりぃ……」 

 戸高はバツが合悪そうに頭の後ろを掻いた後、速やかに服装を正す、正宗はそんな戸高を横目に僅かに苦笑するが言葉は発せず姿勢も崩していない。


 演説台の方では拡声器の青年と入れ替わりに40代後半の男性が上がって来ていた、拡声器の青年が拡声器を渡そうとするが男性は手でそれを制し広場に集まる者達に向き直る、男性の体格は良く、その面持ちは軍人然としており眼光は子供なら泣き出すほどに鋭い。


「総員休め!! ……お初にお目に掛かる、私は諸君等の乗る艦を預かる東郷とうごう 創四郎そうしろうと言う者だ、諸君らの中には年若い者も多いが、此処に居る以上、老若男女問わず栄えある帝国海軍軍人である! 故に私が諸君らに求める事は只一つ、御国みこくを護る浮かべる城を保つ礎となれ!! ……以上だ」

 務めて叫んでいる訳でも無い東郷の声は良く響いた、ともすれば拡声器の青年の声より聞き取りやすく良く通っていた、その腹の底から響く声に、自然と少年少女達の表情が引き締まるのが見て取れる。


『総員、艦長にぃ、敬礼!!』

拡声器の青年の号令で広場の者達が一斉に敬礼する、その速度と精度にバラつきが有るのは職業軍人と徴用兵(特に女性兵)との差である。 


『是より我々は乗艦するふねに向かう、各自工廠の方々の指示に従って軍人の名に恥じぬ行動をする様に!!』

 拡声器の青年の声を合図に白い作業服を着た十数名の作業員が所定の一へ移動し誘導を始めると、広場に集まった者達がゾロゾロと鉄兜ドックの中へと移動して行く。


 しかし暫くすると先頭が閊えたのか渋滞が起こり始めていた、それに業を煮やした拡声器の青年の怒号が響き渡った後、少しして進むようになり、ようやく正宗達もドックの中へと入る事が出来た、そして入った途端、最初に何故渋滞が起こったのかを理解する、言わずもがな集団の先頭の者達も先の山本同様、眼前の巨大戦艦を唖然呆然と凝視するからである。


 それは集団と共に怒号をまき散らしながらドックに入って来た拡声器の青年の怒号がピタリと止まる程で有った、あれほど立ち止まる者に怒号を浴びせた彼もまた、ドックに入って大和を一目見るなり唖然呆然とし、列の後ろに押されて拡声器を落としてしまった。


「な、ななな何じゃこりゃぁーーーーーーーー!!」

 戸高の一際大きな叫び声がドック内に響き渡る、が誰もそれを気にする様子は無い、何故なら皆同じ気持ちだからである。


「これが……一号艦・・・……兄貴の事だから薄々普通のふねでは無い気はしていたが、これ程とはな……」

 正宗は前のめりの身体を手すりを掴んで支え大和を凝視している。


 周囲の者達の反応は様々であった、女性陣は純粋に大和の大きさに驚き、徴用兵の男性陣は見た事のない流れる様な大和の艦体形状に驚いている、そして正宗達兵学校卒の者を含む職業軍人達は、それに加えて艦底の兵装に、いや抑々艦底に兵装が有る事其の物に驚いていた。


 既に大和は完成しており、その艦体は喫水線上は軍艦色(この世界では濃い目の灰色)に塗装され、喫水線下は下部兵装を含め赤色で塗装されている、艦尾下部にはスクリューでは無く代わりに4基のロケットノズルの様な物が設置されているが、これはドレッドノート以降の艦艇は皆同様なので珍しいものでは無い。


 皆が大和に魅入ってしまい大混雑を引き起こしてしまったが、誘導員と拡声器の青年の働きによってなんとか収束し、各自事前に通達されていた自分の部署の待機場所へと別れて行った、正宗と戸高は艦橋班となっており、工廠の誘導員の誘導に従い移動する、其処には既に十数名が待機しており、内何名かは女性であった。


「おおっ! 女子発見、ってか可愛い子多いな、おっ! あの子何て特に俺好みだ!」

「お、おい戸高、待て!」

 正宗が止めるより早く戸高は目を付けた少女の元に走り寄って行き、正宗は呆れた様な表情で自分の額を押さえる……。


「よっ! 君可愛いね、お名前なんてぇの?」

「っ!? あ、あの……その……」

 戸高がへらっと笑い少女に話しかけると、少女は分かり易く怯えて後ずさる、少女は小柄で育ちが良さそうで気弱な雰囲気を持ち、長い髪を左後ろで束ねて前に垂らしている。


「ちょっとアンタ何してんのよ、その子怯えてるじゃない!!」

 何処からともなく現れた少女が、気弱な少女と戸高の間に割って入ると、気の強そうな瞳で戸高を睨み付ける。

「うっ……い、いやぁ……驚かせるつもりは無かったんだけどなぁ……って、君も可愛いねぇ、お名前なんてぇの?」

「なっ!? 軟派男に名乗る名なんて無いわ、消えなさいっ!!」

「軟派って……俺は硬派に真実の愛を追い求める男だぜ? その手段が主に軟派ってだけでな? っ!? 痛って!?」

「結局軟派なんじゃ無いか、時と場所を弁えろ! すまんな、こう見えて悪い奴じゃないんだ、責任を持って回収するんで忘れてくれ……」

「お、おい!? 俺はまだこの子達に話がぁ……あぁ、ま、またねぇ♪」

 戸高は正宗に頭を小突かれ、まるで猫の様に首根っこを掴まれてズルズルと引きずられながらも唖然とする少女達に向け笑顔でヒラヒラと手を振る。


「な、何なの、あれ……」

「……素敵……」

「えっ!?」


 その後、各班毎に工廠の技術員スタッフに連れられ各々の部署へと散らばって行く、現状素人に毛が生えた様な者達ばかりで有る為、明日の竣工から訓練期間の間は技術員スタッフ達が艦に同乗し指導監督を行い練度を上げていくのである。


 一見順調に思える大和で有ったが、実はこの時既にある重大な問題が発生していた、それは艦長の東郷のみならず軍令部も頭を抱えるものであった。


 そんな事を夢にも知らず、正宗を含む大和やまと乗組員の若者達は、見た事も無い技術が詰め込まれた艦内に興奮し色めき立っていたのであった……。


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