Miss.エッグの秘密(5/11更新)

狂言巡

登場人物

世界観


 世間を騒がず怪人と正義の味方が存在する世界。正義の味方は本来の職に兼ヒーロー枠として契約中。芸能人だったり会社員だったり警察官だったり。普段は市民に紛れて普通に生活する怪人もいるが、大半は裏社会に属する。

 『クォーツ』には契約したヒーローがまとめた『ヒーロー課』がある。普段は普通に社員である。そのヒーロー課に「流刑地」とか「生きた墓場」とか嫌味とかアカハラかましてくる職員は一定数いる。


黒曜真珠


 OL。ある雑貨屋で小物入れに擬態したパワースーツを手に入れ、無所属のヒーローとして怪人と戦っていた。全身真っ白な上に手足を収納して転がりながら移動したりするのでつけられた通称は「キラーエッグ」。後に『クォーツ』のヒーロー課の事務に転職。

 謎が多いが便利なパワースーツ、金でも積んで言いくるめて真珠から取り上げればよいのではという話なのだが、何故か真珠にしか反応しないので無意味。真珠以外にはただの卵の形をした小物入れ以外何物でもない。物理的に引き離す事は可能でも最長三日で真珠の許に勝手に戻ってくる。


虎目積英


 巨大企業『クォーツ』の社長。ヒーローを何人か契約して従業員として雇っている。

 最初からヒーローとしてでなく、真珠個人を気に入っている。

 一度真珠に惚れたエピソードを話したら馬鹿にされたのが大層屈辱だったので今は誰にも言わない。


鳩野結成


 『クォーツ』の社員。

 本来ヒーロー課に所属するべきだが「女性人気が高すぎて移動させた面倒臭い事になる」という社長のお達しで営業課に居る。


鷹目楔


 『クォーツ』の社員。地味な風貌の男性。『キラーエッグ』の正体に一番最初に気づいた。


青木瑠璃子


 眼鏡をかけたクールビューティ。

 秘書課のリーダー格。容姿端麗で高学歴揃いだが人心面が残念。最初は嫌味ばかりだったが矢鱈交番の警官に絡まれたり恋愛感情含みで敬愛していた社長にしつこく軟派されてるの何回も目撃した結果、同情が買って上から目線は変わらないが態度が軟化した。しかし男性陣には常にマウンティング。元々思春期に突入してから現在に至るため男性嫌悪感を抱いている。


藍川カイヤ


 俳優。

 『キラーエッグ』に憧れていたが中身は普通の女性だったのでちょっと落胆。


杉野石斗


 警官。

 警察が威信をかけて制作されたパワースーツで戦う。怪人を確実に倒すために建築物を壊したり市民の避難が後手に回る事をよく批判される。元は一課に所属していたが、苛烈な性格を疎まれてヒーロー課(正確には『クォーツ』近辺の交番)に放り込まれた。

 キラーエッグの正体を知ってからはこれ以上正体バレしないようにフォロー頑張るけど、何も知らない第三者からすれば大人しそうな一般女性に警官がガミガミ難癖つけてるようにしか見えなくて、同業からも市民からもヘイト集めまくってる。真珠的には口煩いけど社長の軟派から助けてくれるし、趣味にはノータッチだし、周りが思うよりアレな人だと思ってない。


石井先勝


 ヒーロー希望の剣道小僧。高校二年生。怪人をバッタバッタ倒す気満々だが「未成年に任せるのはちょっと……」と反対されている。


トパーズ


 中性的な美青年。本名不明。ギャンブル区『インペリアル』を統率するトップ。

 最初はパワースーツ目当で真珠に近づいたが、いつの間にか真珠個人にしか興味がなくなった。パワースーツなんて要らないという点では積英と同意見。

 小学校に通う前の真珠が親の実家に帰省中、水やりを終えて家に戻ったら居間で知らないお兄ちゃんが寝転がっていた。

 お盆の時期だったので親戚の人かと思ってお茶とお菓子出してオセロで遊んでもらった。トパーズ視点ではゆるゆる田舎あるあるで鍵が掛かっていなかった民家にフラッと泥棒に入った。勝手に勘違いしてもてなしてくれたので何も盗らず退出。この頃は髪を染めて眼鏡をかけていたので再会時は真珠は気づかなかった。一目惚れではないものの、トパーズが初めて異性に関心を抱いた瞬間である。


アンバー


 人気歌手に擬態している怪人。真珠が「私はそんな好きじゃないかな」と言うのを聞いてしまって結構傷ついてたりする。


孔雀リシア


 占い師。正体は怪人。貧困家庭育ちで更にそれを金持ちに馬鹿にされた事から、現在金持ちから資産を搾取する事に心血を注いでいる。結構チョロい。

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