魂の祝祭


魂の祝祭



鎧兜に身を包んだきみは

月のモノが来たというのに

こんな時間からどこへ行こうというの? 

上空には透き通った金箔の雲

聳え立つ濡れそぼった赤銅のオベリスク

かなくぬはにゅひびゅびぶふはんヴァ


たとえ遠く離れていても

きみのこと絶対忘れることのないように

右腕にきみの名を彫る

暗渠のモリアオガエルにも似て

吐息も生ぬるいジンバブエ


哀しみが包装紙に包まれるとき

カサコソ鳴るよ

揺らめく歌人の眼差し

瓦解するスメグマ不倫システム

酸化する自己憐憫の内へと

最後の白夜に携帯電話が鳴り渡る


たゆたいながら

いちまい

また

いちまい

言の葉を

引き裂いてゆく


戦闘さながら

人差し指を胸に突きつけ

「このクソ袋!」とノタマウ

そういう階級社会こそくたヴぁれ!

地位と名誉と財産に

目が眩んだ上昇指向の強い

典型的な人型がひとり

私鉄の駅の階段をヒールで

上がってゆくよ


麒麟の首が長くなったのは

覗きのためだ

と真顔でいうきみ

どうだろう

一度放置playする価値ありだろう


何もかもが腐っている

何もかもが腐りきっている

膿を湛えて赫く充血したルビー


煉獄に堕ちた

削除不能な

腐女子約一名

砂糖菓子のように

爛れちまいなさい

速やかに


小指を絡め合い

袋ごと飴玉をフクメ

指を挿しいれながら

託すと言いなさい

テクストの快楽


世迷言

かなくぬはにゅひびゅびぶふはんヴァ

逆剥ける指に

かなくぬはにゅひびゅびぶふはんヴァ

行く手になにがあろうとも

ふんうぇあうほらおえふぇどはれあっれうあぃ

口紅を塗りたくれ

ふんうぇあうほらおえふぇどはれあっれうあぃ

パレードを見にゆこう

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