10.シナリオに出てくる魔動機械は
GM : では、夕方の17時頃。そろそろ、1日目が終わるということで、微妙に運営も気分が緩んでいる時間帯です。この時間帯だと、道具エリアは多少人が少なくなってきている感じです。聞き込み判定の出目は良かったんで、大惨事にはなっていません。皆さんが道具エリアでこんな人はいないかと聞きながら進んでいると、ガシャーンと大きな音がします
道具屋リカント(GM) : 「大変だ―、魔動機械が突然動き出したんだー!!」
ナング : ですよねー(笑)
クリスティーネ : 予想されたイベント(笑)
ジェニー : 約束された暴走(笑)
道具屋リカント(GM) : 「畜生、殴って止めようにも逃げ遅れた女の人が乗ったままになっているせいで、無茶出来ねえ」
ナング : 「女性が乗っている?」魔動機械の方を見てみましょう。件の美女だったら『かまわん、やれ』なんですが(笑)
GM : 大筒のようなものを背負った大きめの魔動機械の背中には、話の通りに女性が乗っています
美女リカント(GM) : 「誰か、誰か助けて―!!」
ナング : 美女、だね(笑)
GM : ええ、まあ、さっきから皆さんが探しているリカント女性と同じ特徴ですね(笑)。別に今更な気もするけど、真偽判定どうぞ。
クリスティーネ : (ころころ)どうも出目が悪いですわ
ジェニー : (ころころ)安心して。こっちが成功したから
GM : ならば、ジェニーの蛮族鑑識眼は、彼女が人族ではなさげだと見抜きます。
クリスティーネ : (ころころ)ならば、魔物知識は成功です
GM : クリスティーネが弱点までキチンと抜きましたね。ラクシア名物、レッサーオーガであります
何度かプレイヤーたちも警戒していましたが、美女の正体はレッサーオーガ。
ラクシアにおいては、蛮族の一種で、魔法を使う能力にたけた種族です。最大の特徴は人間に化けること。これによって、潜入工作を得意とします。
ジェニー : やはりそういうことか
クリスティーネ : 「人族じゃない? ……言われてみれば。だとすると、オーガの可能性がありますわね。」
ジェニー : 「ようやく尻尾を捕まえた……!」
ナング : 「皆さん下がって! 魔動機械も危険だし、あの女性は人じゃあない!」
GM : では、戦闘参りましょうか
クリスティーネ : そう言えば、魔動機械の方はどうなんでしょう?(ころころ)
GM : では、これはシャザーレイ(基本P465)って奴です。背中に光学兵器を積んだ、魔動機械。複数の部位を持った、強力な魔動機械ですね。
ナング : 「よりにもよって光線の撃てるシャザーレイじゃないか。こんなのを祭りに持ち込んでたのか」
道具屋リカント(GM) : 「ジャンクパーツを取るために運び込んだ奴のはずなんだ。まさか、動くだなんて」
GM : で、美女リカントは、周りの様子でばれたことは察するか
美女リカント(GM) : 「チッ、感づかれたか。仕方ねえ。暴れるだけ暴れて、ずらからせてもらうぜ」
ナング : 男オーガが女の姿に擬態しているパターンか
GM : だって、一番便利だもん。心臓食べるのも楽しいし。というわけで、美女リカントは2メートルほどの鬼の姿に変じていきます
ジェニー : 「逃がさない」さらっと許せないこと言われた
GM : 先制判定お願いします
ジェニー : (ころころ)ぴったり成功
GM : では、みなさんからどうぞ
ナング : では補助で【ビートルスキン】、そして主行動で【デモンズアーム】!「あえて人前で使わせてもらおう……この力!」魔神の瘴気を武器に纏うぞ!
先手を取ったPC達は、防御を固めながらの攻撃開始。
攻撃に出たクリスティーネとジェニーは、出目が走らず攻撃は今一つ。
GM : こっちの番だな。早速だし、乱戦に向かって「光条」行きますか
このビームが大当たり。
フラッド以外命中してしまい、怪我を負います。
ジェニー : 「こいつら、結構強い」
レッサーオーガ(GM) : 「ヒャッハー! やっちまえー!」
GM : ジェニーに【リープ・スラッシュ】だ
ジェニー : 抵抗できる数字だけど……(ころころ)マズイ
ナング : 1ゾロだって!?
クリスティーネ : 回らなければ大破で済んでくれると思うけど
ジェニー : この程度ならまだ大丈夫。「蛮族め、許さない……!」
GM : では、ナングどうぞ
ナング : 飛行、【マッスルベアー】→≪全力攻撃≫で胴体狙いで行くよ。「出遅れた分、取り返させてもらおうか」(ころころ)
GM : 命中だね
ナング : (ころころ)なら、23……ダメージだ!
GM : オヨ? 大破!
ナング : やったぜ。
ジェニー : 「さすがナングさん!」
GM : 雷撃(「▶光条」のことを言っている)が出来なくなってしまったではないか
ジェニー : 「続く!」
GM : どうぞ
ジェニー : ここで攻めるわ。マイナーで飛行呪文使って……「変幻自在」! ダブル≪魔力撃≫(ころころ×2)両方命中!
GM : 殺意がすごい
ジェニー : 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」20点と21点だけど?
GM : 大破からの轟沈
ナング : 「君もさすがだ、ジェニー」
ジェニー : 「蛮族には、負けてられないからね!」
レッサーオーガ(GM) : 「ひゃひゃひゃひゃ……アレ?」
ジェニー : 「次はお前の番だよ」
GM : 大丈夫だと思うけど、勝ち固めでフラッドから回復やっときましょうか
GM : ≪魔法拡大/数≫からの【キュア・ハート】をクリスティーネ&ジェニーに
フラッド(GM) : 「ナング、お前の回復は後にしておくぞ、我慢しとれ!」
GM : (ころころ)1が2つ?
ジェニー : んー?
ナング : 「……フラッド?」
本当に今回多いな。
GM : 運命変転使用します。クリスティーネとジェニーは12点回復してください
ジェニー : ありがとうございます!
クリスティーネ : 動いて大丈夫かな?
GM : どうぞどうぞ
クリスティーネ : 「突貫しますわ! ついていらっしゃい!」ゴーレムを引き連れて突撃しますわ
GM : まあ、そうなるな
クリスティーネ : ゴーレムパンチは1回命中。ダメージが……(ころころ)1ゾロなのでにてん(笑)
GM : 防護点2点です(笑)
クリスティーネ : 仕方ありませんわね。本人、≪魔力撃≫乗っけて攻撃します(ころころ)
ジェニー : 今のはフェイントだぜ
GM : 命中ですね。ダメージどうぞ
クリスティーネ : (ころころころころころころころころころころ)ちょ(笑)
ナング : ぎゃあああ(笑)
GM : (爆笑)
ジェニー : 良いのい来ましたね
クリスティーネ : 45点です(笑)
レッサーオーガ(GM) : 「え……なんで、俺の心臓に穴空いてんの……? さっきまで、魔動機械が暴れてたのに……」
GM : ばたん。お見事でした
クリスティーネ : 「……油断大敵ですわよ」自分で言うのもなんだけど、これ出来すぎでわ
GM : いや、まったく(笑)。20分前まで「こいつらの攻撃力、意外とシャレになんねぇぞ……!」って空気だったのに(笑)
ナング : ともあれ、騒ぎは避けられそうだ。これで1日目は終わり。夜の内に、こいつの身辺調査と行こうか
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