2.冒険者、集う~キャラクター紹介~
GM : 皆さんお集まりいただきありがとうございます。本日はソードワールド2.5のセッションです。よろしくお願いいたします
一同 : よろしくお願いしまーす!
GM : シナリオはGMマガジンNo.10掲載の「狙われたカントリーフェスタ」。リカントのお祭りに参加するシナリオです。SW2.5で追加された新種族である、リカントの風俗が感じられるシナリオですね
プレイヤー1 : 便利ね、GMマガジン
GM : 最近、TRPG系の雑誌をシナリオ集として買う人増えてるみたい。昔と比べて、信じられないレベルでシナリオの需要上がっているんだと思うよ
プレイヤー2: 実際GM環境はかなり変わったように感じます
昔は週8回、全部自作のシナリオとかやりましたが、最近だと同人シナリオもかーなーり増えていますからね。GMのやりやすい時代になったものだと思います。それに、他の人の作ったシナリオだと、自分の発想からは出てこない展開が遊べるので楽しいです。
GM : で、その上でちょっと魔改造を加えて、レベル・舞台・を変えた上で、ハンドアウトを使ったりしてみました(笑)
プレイヤー2 : 半自作みたいなことになってる
GM : 元々は初心者向けのシンプルなシナリオです。今回は自分がやりたいこともあったので、色々追加させてもらいました。というわけで、今回のレギュレーションとまとめて、再確認しましょう。
◆キャラクターのレギュレーション
・キャラクターの能力値決定のダイスはランダムですが、ご自宅で振ってくださってかまいません。
・初期経験点+7000、所持金6000G、成長回数5回で作成してください。
作成時の冒険者レベルは5を上限とします。
プレイヤー3 : 初期から成長して、1人前の冒険者になってきたところですね
GM : はい。また、ちょっとロールプレイなんかでドラマ性も入れたいなーと思ったので、ハンドアウトも用意してみました。まあ、背景ストーリーを追加する位のもので、そこまでガッツリ関わるわけではないけど
ハンドアウトとはシナリオにおけるPCの初期情報や、GMからお願いしたい設定を記したもののこと。ソードワールドだとあまり使われませんが、今回はPCのドラマを深めるため、用意してみました。
◆ハンドアウト
・PC1
あなたはかつて、蛮族の盗賊団『黒き焔』の襲撃によって、大事なものを失った。
・PC2
あなたは、この地を魔法文明時代に支配した魔法王「傲慢なる女王」アーシュリーズについて調べている。
・PC3
あなたには従者がいて、共に冒険を行っている。
※従者は冒険者としてのデータを持つNPCです。従者の詳細については、後日GMが考えます。関係性に希望があれば気兼ねなくどうぞ。
プレイヤー1 : この『黒き焔』って組織を壊滅したり、アーシュリーズの謎を暴くわけではないと
GM : です。軽く関わるので、ロールプレイの出汁にしてもらえればいいかなって所です。
プレイヤー1 : さすがにこのシナリオタイトルからそんな展開になるとも思えない(笑)
GM : そして、今回の冒険の舞台はこちらです
◆冒険の舞台
ブルライト地方東部にある"魔法大国"ユーシズ魔導公国にある、「湖畔の街ファリア」が舞台となります。
ユーシズの中でもさらに東に位置し、広大な森林地帯の中にある、狩猟や果実で栄える街です。
国自体はブルライト一の魔法技術で知られる国で、魔法文明の頃から存在すると言われています。
基本ルルブp.383参照。
GM : さて、こういう形で準備していただきました。それでは前置きが長くなりましたが、そろそろ始めましょう。まずはPCの自己紹介から行きましょう。名前・性別・年齢・種族・取得した冒険者・冒険に出た経緯とそのほかの設定辺りですね。では、プレイヤー1さんからどうぞ
プレイヤー1→ナング : 「私……いや、お前たちの前では俺、でいいな。俺はナング・ライエブラッド……そう、あのライエブラッド家の物だ。少しは知られたリルドラケンの貴族だったが、父が周囲秘密で邪悪な魔神使いの研究を行っていたせいでな。貴族の位は剥奪されてしまった」
プレイヤー2 : それは辛い
ナング : 「今は家の名誉を取り戻すべく、冒険者として活動している。58……リルドラケンとしても体の曲がりどころな歳ではあるがめげてはいられないさ」
GM : がんばっているね
ナング : 「……俺は、長男だからな」
GM : (笑)
プレイヤー3 : 意外と高年齢だった
GM : 人間で換算するなら30代だね
ナング : 「やれることは重装備の戦士。それと父の残した扉の小悪魔を少しだが操る事も出来る。それと申し訳程度の学者だな」
プレイヤー2 : ク●コダインって言われると強そう
ナング : データとしては素の防護点と追加ダネージが10点、それをバフかけてそれぞれ14点にして、装甲に任せた≪全力攻撃≫をするもょもとスタイルだ
プレイヤー3 : 重戦車スタイル
プレイヤー2 : メイン盾来たこれで勝つる
ナング : ただし≪かばうⅠ≫は持っていないので装甲が活きるかどうかは運次第。こんなところですかね
GM : 了解した。頑張っていきましょう。では、お次はジェニーで
プレイヤー2 : 了解です。では、ちょっと演出しますね
ナング : え?
プレイヤー2→ジェニー : ー焼けて、復興する様子のない村落を、丘の上から体育座りで眺めている少女。
狼の耳、リカントだ。樫の枝を持っているその手は武骨な格闘用の籠手で覆われている。格闘家にして、森羅魔法の使い手だ。
GM : ストーリーが始まったんだが(笑)
ジェニー : 「……雨はいつか止むべ。でも、村は戻ってこないだ」
ナング : ジェロニモって苗字で察するべき口調だった(笑)
ジェニー : 「……風は吹くべ。でも、家族は戻ってこないだ……」 のんびりして、どこか悲しげな眼が……変貌する。
プレイヤー3 : どうなるんだろう?
ジェニー : 「蛮族……殺す! 殺す! 殺す!」突如立ち上がり、背後に向かって回し蹴りを放つ!
ナング : おう
ジェニー : 「イィヤァァァーーーッ!」背後にはゴブリン。一人でたたずむ無防備な女を卑劣にも狙っていたのだ! だが、蹴りで血の花火となって爆発四散!
プレイヤー3 : 蛮族スレイヤーだった
ジェニー : 「わたしのすべてを奪った蛮族! 殺す! 殺して殺して殺す! アンタは先遣隊。つまり! ここにまだ巣がある! すべて……殺してやる!」田舎娘から蛮族スレイヤーとなったジェロニモ・J・ジェニーは、ゴブリンの巣を壊滅させるため行動を開始するのだった!
GM : おうよ(笑)
ジェニー : ということでオープニングムービー終わりなので、普通に話します。ジェロニモ・J・ジェニー、女性のリカント。17歳の女の子です。シンプルに狼のリカントにしました
ナング : ナングといると犯罪の香りがする年齢だわ(笑)
ジェニー : 格闘家の多い部族に生まれたんですが、どっちかっていうとのんびりした性質だったので精霊と仲が良い子でした。魔動機の遺跡が近くにあったので、修行もそこそこに精霊と一緒に遺跡で遊んでいるような生活をしていたんですが……村が蛮族に襲われ、全滅します
GM : たしかに、ハンドアウトは作ったが、こう聞くと重いねえ
ジェニー : 彼女は復讐を誓います。残った秘伝の書とわずかな教えを胸に格闘家としての技を磨き、蛮族を殺す殺戮者となったのです
GM : カラテかあ
ジェニー : 必殺技はドルイド魔法で空を舞い、魔力を込めた蹴りの2連撃だ! 具体的に言うと、≪変幻自在Ⅰ≫で≪追加攻撃≫の両方に≪魔力撃≫を載せてのキック(パンチでもいいけど)です。
GM : なるほど。さて、話すことはそんな感じかな?
ジェニー : あと、旅の目的とかは見ての通りの復讐
GM : これで金儲けとかだったら驚くよ(笑)
ジェニー : 後、格闘家の生まれで≪魔力撃≫ダブルキックも家系の伝統みたいなところがあるんで、ひょっとしたら秘伝の中にはもっとすごい技があるのかもしれない
GM : マジかよ
ジェニー : だべさ口調はおそらく仲間内でも出さないと思います。うっかりしたらぽろっというかもしれない。そう言えば、仇については設定とかあるんでしょうか
GM : 『黒き焔』という蛮族による武装強盗集団です
ジェニー : 時を巻き戻したりしませんか、そいつら
GM : しないから安心してください。人族の里の中をあっちこっちに移動して、荒らしまわっている賞金首ですね。ここ数年ユーシズの領内に現れて、結構な被害を出している。ちなみに、元のシナリオはどこをどう探しても、こんな集団はいない(笑)
ジェニー : 了解しました
GM : では、最後になります。プレイヤー3さんどうぞ
プレイヤー3 : ほいほい。では、こちらもナレーション入れます(笑)
GM : はーい(笑)
プレイヤー3 : (画面暗転)ユーシズ地方、とある遺跡、眼鏡をかけたエルフの女性と、護衛と思われる影が複数……
ナング : 俺もムービーすりゃよかったかしらん
クリスティーネ : 護衛が行き止まりと告げた所で、エルフの女性が前に出ます。「そうね。様式からしても、ここが最深部。ガーディアンは居ないようだわ。調査するから、その間の警戒をお願いね」
ジェニー : 冒険者を雇っていますね
プレイヤー3 : しばらく時間が経って、護衛が状況を聞くと、エルフの女性は残念そうな顔で告げます。「ダメね。ここは外れ。帰りましょ。あ、発見したマジックアイテムは貴方たちで持っていって良いわよ。報酬安めだったし、埋め合わせよ」
ナング : 完全に依頼人の動き(笑)
クリスティーネ : 「やはり、もっと深く調べるなら、学院の中では駄目ね。私(わたくし)も彼らのように、直に遺跡に踏み込まないと」と、決意した所で、主題歌が流れます(笑)
GM : 主題歌とスタッフロール(笑)
プレイヤー3→クリスティーネ : という訳で、ながみみめがねおねいさんさんじゅうななさいのクリスティーネです。ユーシズの魔法学園に(一応)席を置いてる女性で、魔法文明時代の諸々について(好奇心の赴くままに)調査・研究を行なってきました。研究の出来についてはバラツキが激しいが、大魔導公から表彰されるほどの成果を出した事もありますわ
ジェニー : それはすごい
クリスティーネ : 当時の技術を現在に復刻する事を目標には掲げていますが、そっちの成果は乏しいです。実は実家は名家で本名は隠しています。冒険者としてはクリスと名乗っていますが……
GM : リプレイの方では、表記の都合もあるので、クリスティーネにさせていただきますね
クリスティーネ : 分かりました。家を離れた理由はエルフだからですね。両親は人間だったんですが、祖母がエルフだったらしく、その血が隔世遺伝してしまいました。名家だけに長く生きて火種になりたくもないし、家は兄に任せてます(笑)
GM : ういっす
クリスティーネ : という訳で、オープニングまで書いてるあたりで、「こいつNPCじゃ?」と思い始めた
ナング : 依頼人ムーブでしたよね(笑)
クリスティーネ : データ的には典型的な≪魔力撃≫型魔法剣士、≪魔力撃≫すると固定値で15点出ます。その上でクリティカル値8で運が良ければちょっとダメージが増えるかも。ちなみに、オークですがゴーレムも連れてます。
ナング : オーク、このゲームでは樫のゴーレムだったな
GM : あ、そうそう。魔法王「傲慢な女王」アーシュリーズですが、その名の通り、魔神とかを使役した結構やばい方の魔法王となります。どういう経緯で興味持ったんでしょう?
クリスティーネ : 「なんで『傲慢な女王』かって? 魔神なんかに関わっていた魔法王だから研究が十分進んでいないの。魔神の技術を掘り出すつもりはありませんわ。それ以外の部分で未知の技術、それを現代によみがえらせる。世のためにもなるし、浪漫もあると思わないかしら?」
ナング : パーティ組む身としては微妙にハラハラさせる子だなぁ(笑)
クリスティーネ : (素に戻って)……こいつチェンジリングエルフでなくても自発的にこっちの道に行ったな、とだんだん思ってきた(笑)
GM : 普通、「あの『傲慢な女王』の魔神技術をわがものにするのだ」とかなりそうだけど、クリスティーネは違うと……かなり尖った子ですね(笑)
クリスティーネ : 蛇足その1、実家との関係は割と良好だとおもう。ただ、お互い積極的に連絡は取ってない
ナング : 唯一の実家無事勢だもんなあ(笑)
クリスティーネ : 後、スマルティエ装飾品の眼鏡かけております(重要)
ジェニー : メガネって結構お高いんでしょう?
クリスティーネ : まぁ、そんな感じです。よろしくお願いします。
GM : よろしゅうに(笑)。では、最後にGMが出すお助けNPCの紹介をします。本来ならフェローの予定だったんですが、データ作ったら、フェローにしない方が扱いやすそうだったもので、多少制限かけながら自由に動かします
ナング : 俺の従者だな。こいつもムービーシーンはやるのか(笑)?
GM : やりません(笑)。では……
フラッド(GM) : 「随分と若いメンツが集まったもんじゃの。まあ、お手柔らかにお願いしたい所じゃ。いかんせん、こっちは良い年なんでな」
GM : というわけで、ナングの従者であるプリースト、フラッド=ライトランドです。年齢58の老人で、ナングとは年齢1桁位の頃からの付き合い
ジェニー : ギャ●ソン
GM : ギャリ●ンみたいに丁寧な話し方をするタイプではないかな(笑)。少なくとも、今は公の場所ではないし。野伏風の格好をした老人です
クリスティーネ : 17、37、58、58か年齢高めですね
GM : 小さい頃、魔物の災害で孤児になり、孤児院にいたところをライエブラッドの家に拾われ、ナングの遊び相手兼従者になりました。それから50年近く仕えてきたんだけど、いきなり旦那様が狂って魔道に堕ち(笑)、主家の危機ということで、ナングについて共に冒険者になります
ナング : 親父のせいで迷惑かけるな(笑)
GM : 出来ることはプリースト5、レンジャー3。味方を回復させるマンです
ジェニー : 回復特化だ
GM : フルシルのデータだと、≪魔法制御≫とかとって攻撃も行うのが良さそうなんですが、今回は実質フェローのお助けNPCなんで、攻撃呪文を使うと呪文の反動がしんどいので、積極的に使わないという感じです(笑)。具体的に言うと、プロテクション系や【セイクリッド・ウェポン】、キュア系しか使わないと思ってください
ジェニー : フルシルってどんな神様?
GM : 風と雨の女神フルシル、ブルライトの地方神ですね
ジェニー : ちょっと見てみる
クリスティーネ : 攻撃魔法が優秀ですね
GM : ちなみに、嫁はいたけどもう10年くらい前に死に別れ。息子は首都の方で立派に学園の教鞭をとる教授になっている。なので、安心して最後の奉公に迎えると言うものよ
ナング : こいつ主人より設定が多いぞ(笑)
ジェニー : 息子はナングの家を軽蔑してそうな気がする
クリスティーネ : 下手したら息子さんは同僚……
GM : 息子の方はデモンルーラーに手出ししたライエブラッド家のこと、軽蔑してるでしょうねえ(笑)
ナング : そりゃ名誉挽回の為に冒険者にまでならないかん事態だからね
フラッド(GM) : 「ナング、だからあれ程早めに結婚しておけと」
ナング : 「しようとしてた矢先にアレだったんだから仕方ないじゃあないか」
GM : こんな人でサポートします
ナング : ああ、任せた。信頼しているよ
GM : ちなみに、最初からパーティーを組んでいる想定だけど、どうやって知り合ったんだろう?
クリスティーネ : 私が依頼者だったのかなって(笑)
ナング : ありえる(笑)
ジェニー : 蛮族が出る依頼だったんで、わたしが食い気味に突っかかったんだと思います
GM : クリスティーネが冒険者集めたところに、他の面子が乗った、かね(笑)
ナング : そうなるとチームリーダーはクリスティーネになるのかコレ(笑)
クリスティーネ : なんにせよ、最初の旗振り私っぽいですね(笑)
GM : ですね(笑)
クリスティーネ : 常識はあるけどタガはないぞ(笑)
ナング : 58歳2人で外付けしますので(笑)
ジェニー : 蛮族を殺せればそれでいい
ナング : こっちもタガがない
フラッド(GM) : 「最近の若い者のノリはあれかあ。平成は遠くになりにけり」
クリスティーネ : なんというか……見事なまでに動機がバラバラなのよね(笑)
ナング : 『もうパーティを組んでいる』体で始めないと合流すら怪しい面子さ(笑)
GM : シナリオは『ちょっとしたお使い』をするお話ですよ。それでは、皆さん宜しくお願いします。
一同 : よろしくお願いしまーす!
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