登場人物・教師編

幕間・登場人物――に補足と、そこにはいなかったキャラの紹介です。

前回の登場人物紹介と重複する内容もあります。

第4章ラストのネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。


教師+α編です。





紺野 燈―こんの・ともし


185センチ・細身で色白/7月3日生まれ


魔術師の家系に生まれ、母や姉の姿に憧れて育った。女系の一族で、姉が4人いる末っ子長男。一族に男児が生まれたのは久しぶりだった。その影響か?可愛いものを好み、キャラものも好き。


15歳の時に海外に渡り魔術の知識を習得して帰国、いろいろ揉めたが男性としては初めてこの国の教員免許を取った。現在は4、5年生の選択科目を担当しながら、新しい魔術の開発と既存の魔術の改良にも取り組む。

イメージは、音楽の知識は人に教えられるほど深くて、作曲も編曲もできるけど自分では楽器を演奏できない……といった感じ。


恋人はいたことがあるが、勉強や仕事に打ち込んでいた時期と重なったこともあり、あまり長続きはしなかった。周りから気はされているが、そのような存在は今の自分には必要ないものと考えている。


朝に弱い、完全なる夜型人間。酒タバコは一切嗜まないが、眠気覚ましに激辛のものとコーヒーが手放せない。家族からは「そんなに刺激物ばかり食べていると髪の毛が」と心配をされている(笑)

休日は基本引きこもりで、滅多に外に出ることはない。





一ノ瀬 桜―いちのせ・さくら


162センチ・標準体型

肩くらいの長さの髪をハーフアップに。飾り気のない感じ。


第1学年学年主任。1年生の現代魔術概論(座学)と魔術基礎実習を担当。元々は警察官を志していたが、そのための魔術学校には身体基準を満たせず入学できなかったため、東都に入ることになった。夢敗れて落ち込んでいたがとあるきっかけで教師に志望を変更した。真面目で正義感が強い。既婚子持ち。


地方の田舎町出身。酔うと故郷の方言が出る。同じ地方の出身である伊鈴先生とたまに居酒屋で酒を酌み交わし、故郷の言葉で話すのがささやかな息抜き。





銀川 弥生―ぎんかわ・やよい


160センチ・少しふっくらした体型。

ロングヘアを後ろで一つにまとめる。灰色の服。


専科担当の教官。専門は治癒術で、現在は三人の学生に指導している。雪寮の担当でもあり、新入生対策のため四月の間は寮に寝泊まりしていた。既婚子持ち。一ノ瀬先生とは同級生。

希少な治癒術の使い手であるが、自分を不器用だと思っており、なんでもこなす環の母に憧れていた。


ガーデニングが趣味で、草花にはとても詳しい。空いた時間に寮の前の庭園の手入れをしていたりする。


紺野先生のことを「紺野くん」と呼ぶ理由はそのうち。





伊鈴 みやこ―いすず・みやこ


167センチ・がっしりとしている/20代なかば


体育教師。魔術師ではない。男兄弟の中で育った。言葉遣いは若干荒め。

かつて魔術師に憧れていた……という過去はなく、魔術が欠かせないこの世の中においても、大体のことは腕っぷしでなんとかなると思っている根っからの体育会系。

そういう考えなのに就職先に魔術学校を選んだのは、ただ単にどんなところなのか興味があったから。怪しいところだと思い込んでいたが、入ってみれば意外と普通の学校だし、魔術師たちもみんな普通の人間なので拍子抜けした。

体育倉庫掃除の一件から、環のことをいたく気に入りいろいろと気にかける。

一ノ瀬先生とは年は離れているが、同郷なこともあり飲み友達。酒豪。




佐々木 真緒―ささき・まお


175センチ・手足がスラリと長い/40歳

後ろを思いっきり刈り上げたマッシュショート。凛々しい顔つき。

大振りのイヤリングとマントを止めるブローチは日替わり。


1、2年生の魔術実習担当。指導力に定評があり、特に落ちこぼれと呼ばれるレベルの学生を引き上げることに関しては右に出るものがいない。今までに、留年や退学の危機にあった学生を何人も救ったことから『救いの神』と呼ばれる。

学生時代から教師になることを希望しており、そのためにと努力は惜しまなかった。成績は非常に優秀だったが、環の母を抜くことができず、ずっと二位だった。


声が大きくよく通る。そのうえ顔つきが凛々しく高身長なこともあり、女性しかいない歌劇団で男役をやっている人のようと例えられることがある。そういった意味でも学生にファンの多い先生。ちなみに、独身。


同じ苗字の学生が何人もいることが多いので、紛らわしさの回避という理由で、最初から学生はフルネームで呼ぶことにしている。





進藤 明世―しんどう・あきよ


150センチない/60代前半

グレーヘア、シニヨンを結っている。白っぽい服装。


1、2年生の魔術実習担当。


東都高魔の魔術教官の中で2番目のベテラン教官。

このページに載っている魔術師は全員かつての教え子。


かつてはいつも白い服を着ていることとその厳しさから『東都の雪女』と学生たちに陰で呼ばれる鬼教官だったが、子供を産んで丸くなり、孫が産まれてさらに丸くなった。現在でも若い頃の名残か授業中は笑わないが、それ以外では朗らかで優しいおばあちゃん先生。

しかし、かつての教え子たちからはいまだに恐れられている。





先生ではありませんが、ここに。




香坂 蕗会―こうさか・ふきえ


155センチくらい・痩せ型/40歳・夏生まれ

ショートボブ



環の母親。結婚歴はない。

穏やかな性格だが、生真面目で少し時代遅れなところも。環のことは優しくも厳しく育てた。


裕福な家庭に生まれるが、家庭環境は複雑だった。そのため早く独り立ちしたいと魔術師を志願し、両親の反対を押し切って東都魔術高等専門学校に入学した。

入学時からずっと一番の成績で首席で卒業した。類稀なる魔術の知識と腕前を持っており、学生のみならず教師からも『歩く魔術大全』『規格外の天才』と呼ばれていた。将来に期待をされていたものの、少しでも早く自活したいと専科には進まなかった。


卒業後はとある機関に所属し、あちこち飛び回る暮らしをしていたが、性に合わないからと環の誕生後はとある田舎町に引っ越し役場勤めに。母子2人で慎ましく暮らしていた。魔術師が他にいない土地なので、管轄する近隣の町村からの依頼を一人で全てこなしている。


秘密多き人。そして、やはり環にもその出自に関することも含めて山のように隠し事をしている。

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