1:まさか“あの”!? 自己紹介
役回りについては相談しつつ、キャラクター作成した一同。
GM:さて、それじゃあ順番に自己紹介してもらおうか
プレイヤーA:はーい
プレイヤーA→アイズ:「アイズ・ブラックウッド。……そう、“あの”アイズ・ブラックウッドだよ」
プレイヤーB:「あの?」
アイズ「“あの”アイズ・ブラックウッドだよ」
プレイヤーB:????
や、やりやがった……! わけのわからない二つ名!
アイズ:「神は夢現に微睡み、蝶となる。さて、嘘か真か。フフ……」
プレイヤーC:神ですか
アイズ:「神は眠りながらも現世を見、化身を通して干渉し続ける。自分はその内の一人にすぎない――」
プレイヤーB:癖の強い神官かー。うん? ……ねえ、キャラシの種族欄見て
プレイヤーD:どれどれ……ルーンフォークかよ!?
プレイヤーE:神の声聞こえないのに!?
アイズ:「よく間違えられるが、ルーンフォークではない。人の造りし神の現身なのさ」
プレイヤーB:それ間違えられてるんじゃなくて間違えられてると思ってるだけだよ
アイズ:ルーンフォークを超えているからね
GM:それはルーンフォークなんよ。ていうか極振りでレベル9じゃねーか! 作成表の7~8のはずなんじゃが!?
アイズ:フフフ……30000点の経験点とは即ち、B技能9と8レベル分ということなのだよ
■アイズ・ブラックウッド ルーンフォーク/女性型/年齢不詳
技能:バード9/スカウト8
冒険者ランク:フランベルジュ級
経歴:『自分を神の化身だと思い込んでいる』『自分のことを他の生物だと主張している』『種族をよく間違われる』『海辺の生まれだ』『特定の異種族を好んでいる』
ミューズのホルンを使う全身ラル=ヴェイネ装備の、『神の現身』を自称するルーンフォーク。海辺の街生まれの吟遊詩人。常に高慢的で、あやふやな喋り方と煙に巻くような態度が特徴的。"あの"が二つ名。自称していたら広まってしまったらしい。
プレイヤーC:思い込みすぎでしょこの子
GM:では次の方~
プレイヤーB:出オチをキメられてしまった
アイズ:ごめんよ……
プレイヤーB→ジャン:「オレはジャン。ミルタバルの神官斥候として元気にスリの累犯で投獄されたりしてたんだが……」
プレイヤーC:ダメじゃん
GM:前科者かよ
ジャン:「一緒にしてた冒険者パーティがオレを除いて全滅しちまった!」
プレイヤーD:パーティ全滅して自分だけ逃げてきたスカウト嫌すぎる
プレイヤーC:ちょっと待ってこのキャラシ、スカウト1なんだけど
ジャン:技能あるし、先制は取れるから嘘じゃねぇぞ?
GM:ドルイドの魔法、【シャープアイ/○○】系だね。取得するレベルでは殆どのエネミーじゃ抜けない達成値が保障されるんだよな……
プレイヤーE:それで神官斥候を名乗っていたのか……
ジャン:「それで、”生き残りの”ジャンなんて呼ばれちまってこれはマズイと思っていた頃、挑んだ魔剣の迷宮でオレは罠に気付けなかった。オレはその罠に煙を浴びせかけられ、目が覚めたら……なんと!」
プレイヤーC:なんと?
ジャン→ジャスミン:「身体が女になっていた! その後、無事ミリッツァ様の神託も授かりまして心機一転、清い行いを心がける新しい人生を始めたのです」
GM:クズじゃん
プレイヤーD:過去を洗い流しやがった……
■ジャスミン・メルトリシア エルフ/男→女/自称30歳(実年齢40歳)
技能:ドルイド7/プリースト5/セージ7/スカウト1
冒険者ランク:なし
経歴:『以前組んだパーティーが自分以外全滅した』『性転換の呪いを受けている』『告白されたことがある』『同性の家族がいない』『投獄されたことがある』
スタッフ習熟型の神官斥候(ドルイド)。全滅経験に盗み癖という厄介者。組んでくれる相手がいないため、日雇いヒーラーとしてパーティを転々とするなかで転機が訪れる。とある剣の迷宮で性転換の呪いを受けたのだ!
プレイヤーD:厄ネタばっかじゃん
GM:次の方
プレイヤーC:みんなキャラが濃いな~
GM:ここはひとつ、真人間に来て欲しいとこなんだけど
プレイヤーC→リン:「神官拳闘士のリンです。将来の夢は神になってグレンダール様のお嫁さんになることです。花嫁修業としてジャスミンお姉様の下で勉強させてもらっています。今日はどうかよろしくお願いします!」
プレイヤーD:どういうことだよ
アイズ:グレンダールとミリッツァってなんか縁あったっけ
ジャスミン:まあちょっと聞いてくださいよ。ミリッツァ様の聖印って炎の円環があるじゃないですか
GM:そうだね
リン:つまり、ミリッツァ様はライフォスではなくグレンダール様に導かれて神になったと思うんです
プレイヤーE:お、おう
ジャスミン:というわけで、暗い過去を抱えているリンを導くことにしたのです。ミリッツァ様は慈愛の神でもありますし
GM:暗い過去とは一体……?
■リン リカント/女性/17歳
技能:グラップラー7/プリースト5/スカウト7
冒険者ランク:なし
経歴:『あなたは王家に伝わる格闘術を使える』『親に「斧に触ったら死ぬ」と言われている』『ラクシアの創世神話(始まりの剣)に疑問を持っている』『親を殺害したことがある』『神になる』
代々とある王家の暗殺等の裏の仕事を任される家系に生まれる。暗殺者として様々な技能を教えられたが、一人前と認められる最後の試練は自分の母親を殺す事だった。修業時代にグレンダール様に声をかけられ一目ぼれしており、感情を消す自分と乙女としての自分という矛盾を抱えている。最後の試練は数ヶ月の葛藤の末にやり遂げたが、未熟な自分を見つめ直すために旅に出されることになる。
ジャスミン:斧に触ったら死ぬってなんなんでしょう
GM:あ、アクが強いのが多い……癒しをくれ。次の人!
プレイヤーD→ティグリス:「戦士ティグリス。“幕引きの”ティグリスとも呼ばれています。得物はこのアームフッカー、なぎ払いで敵の武器を落とすのが得意戦法ですね」
GM:あっ、真面目にビルド解説ありがたい。というかアームフッカーかぁ、初めて見たな
ティグリス:あまり注目されない武器ですけど、一回組んでみたかったんですよね
集団で武器持ったエネミーを出してやれば活きるので、シナリオに組み込んでおきたいところかな。
ティグリス:「生まれた時、『災いの中に出血を成す』と予言されたため産みの親には捨てられましたが、ある娼館に拾っていただき、そこで育ちました。ですがある日放火されてしまって、生き残ったのは私だけ。復讐を誓いましたが、犯人の容疑は私にかけられてしまったので名前も性別も偽ることにしたのです」
ジャスミン:お仲間ですか
ティグリス:……一緒にされたくないですね
GM:というかこっちもレベル9か。壊れる~
プレイヤーE:まあレベル高い方が強いもんな
■ティグリス ティエンス/男性/19歳
技能:ファイター9/レンジャー5/エンハンサー3/セージ1
冒険者ランク:フランベルジュ
経歴:『娼館で働いている(いた)』『異性のフリをしている』『濡れ衣を着せられたことがある』『予言を受けている』『遺跡に住んでいる(いた)』
可憐なドレスに身を包んだ、しかし大斧を自在に振り回す怜悧なる女戦士――――ということになっている、ティエンスの青年。捨て子だが娼館に拾われて育てられるも、ある日娼館は放火により焼失してしまう。犯人の容疑をかけられ逃げるように街から出た彼は、犯人の捜索と復讐を胸に誓い、名前も性別も偽装して冒険者となる道を選んだ。こうして誕生したのが、“女戦士ティグリス”である。
ティグリス:遺跡は街を出た後に身を潜めていた場所ですね
GM:さて、いい感じの紹介が来たのでいい感じに最後も頼むよ
プレイヤーE→アムラシウス:「俺はアムラシウス、魔神使いだ。”倒錯の”などという二つ名も付けられているがね」
リン:倒錯……?
アムラシウス:「このアルショニアで、わざわざ男装するのが珍しいのだろうね。魔神の研究をしているうちに破産してしまったものだから、冒険者として金と素材を集めることにしたのだ」
ティグリス:異性装仲間……いえ、こちらもあまり一緒にされたくないですね。胡散臭いので
アムラシウス:「確かに、勘違いをした者に殺されかけたことも少なくない」
GM:勘違い……?
アムラシウス:「興奮するとつい叫んでしまうのだよ」
ジャスミン:参考までに、どんな風に叫ぶのか見せてもらえますか?
アムラシウス:「ああ~~~~魔神はカワイイネェカワイイネェ。ヨーキ、しっかり閉じ込めておくんだよォ~~~~!!」
ジャスミン:ああ、はい、納得しました。
■アムラシウス ナイトメア/女性/年齢不詳
技能:デーモンルーラー8/セージ8
冒険者ランク:グレートソード
経歴:『愛用の武具に名前を付けて話しかける癖がある』『破産したことがある』『誰かに殺されかけたことがある』『びっくりして5mくらい跳び上がったことがある』『異性装が趣味』
大型容器を抱え持った魔神使い。190センチを超える巨躯が金切り声じみた声を上げて叫ぶのは最早ホラーである。魔神の研究をする内に破産してしまい、魔神召喚の素材と金を効率的に手に入れるために冒険者になった。邪悪な魔神使いと勘違いされて殺されかけたことは多々。アムラシウスという名前は自称であり、本名不詳、年齢不詳の名物狂人である。
ティグリス:魔神が愛用の武具っていうことですか
アムラシウス:いや、大型容器のヨーキだよ
リン:そっち
GM:以上だね。うーむ、真っ当なのがティグリスくらいだ
リン:アルショニア舞台にしたせいか、性別に関する経歴が多くなってしまいましたしね
アムラシウス:性別に関わるの3人いるからね、性別グチャグチャだよもう!
次回:セッション開始!
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