孤高な少女と迷いびと

もんきち

第1話少女とドラゴンと迷いびと

今年ももう終わりかと思いながら12月31日だというのに今日も今日とて残業だった。

ほんとにこの会社はやばいなとおもいながらそれでももう8年もいるのでここからやめて就職する勇気もでないしやる気も出ない。

まま息を吐きながら家に帰る途中に神社があったのでそろそろ日付が変わろうとしてると思いせっかくなので初詣がてらよってみるかと思いすごく古そうな見た目の神社だった。

他には誰もいないようだったのでそれらしい作法も知らないのでさっといってさっと帰ろうとおもっていた。


「それにしても古い鳥居だなー。今にも壊れてもおかしくないんじゃないか。」と思いながら鳥居をみていた。まあこんな古臭い感じのところだったらこんなものかと思いながら鳥居をくぐった瞬間なぜか光につつまれた。

なんだとおもいながらもすごく眩しくめをつぶってしまった。目をつぎに開けた瞬間にそこに映っていた景色は別世界のものといっても良いくらいの景色だった。


あたりは砂で覆われていて見渡しても何もないくらい広大なところにいきなりたっていた。

こんなことがありえるのか。とおもいながらもどうしていいのかわからなくてとりあえず歩き出した。なにかのドッキリとかならいいのだが時計は動いているようで歩き出してからもう2時間はたっていた。こんな広いセットがあるならすごいがもうその案はないなと思いながら若干パニックにもなりそうだったが何もなさすぎて逆にもう進むしかないなとおもえた。


そして歩き始めて4時間が立った時に俗に言うオアシス的な感じのところがありもう歩き続けで気温も12月の日本とは真逆の真夏より暑いくらいの気温でもう倒れそうなくらいだった。


「やっとなにかがある。しかも水もあるんじゃないか!」と安堵したのかよろめきながらそのオアシスにかけよっていった。


「あーやっとの癒しだ。」と思い思いっきり水を浴びながら水をのんでいた。ここは湖の近くで草木もありちょうど休めそうな感じになっていた。もう頭のなかがパニックを通り越しているくらいなとで一旦整理もしたかったしそれに歩き続けて休みたくもあった。


「ここで休んで行くか。」と思い一応辺りを見渡して何も危険になるものはないなと確認はした。ここがどこだかわからない今どんな生物がいるのかもわからないのでそう言う確認も大事だと思いちくいち確認はしていた。


ちょうど湖の近くにもたれかかれそうな木が生えておりそこだったらちょっとは涼しいだろうと思いそこで休むことにした。


どれだけ経っただろか辺りをは暗くなり始め何音が聞こえてきた。これは水を跳ねさせる音かと思いなにか分からずとりあえず茂みに隠れて様子をうかがった。


そこにいたのは小学6年生かくらいの女の子が水浴びをしていた。だがそれ以上に驚くのがその少女が連れている生き物だ。その生き物の肌の色は紅く肌はなんだか鱗のような感じでもうなんだかよくゲームででくるドラゴンのようないでたちだった。まだその生き物は小さく少女よりちょっと大きいくらいのかんじだった。


どうしようと思っているとその少女とドラゴンが話しているような仕草をしだした。いや流石に話すことはできないだろうと思っているといきなりこっちを振り向いた。


なぜこっちをいきなり見るんだ。と思いながらすぐに頭を下げて隠れるのうにした。バレてなかったらいいのだがとおもいながらその心配は残念ながらだめな方に向いていたらしくこっちに歩き出していた。


「どーしよう。逃げるか?いやもうここは今日初めて見た人だ。」ここは逆に考え好機なのではないだだろうかと思いその草むらを出る決意を固める。


勢いよく出たら警戒が余計高まるかもしれないと思いゆっくりと出ることにした。


「やあ!君はこの辺に住んでいる子かな?」とフレンドリーに話しかけたらいいだろうと思い話しかけてみた。


「なんだ!おまえは!ここら辺のやつじゃないな!」と攻撃的な感じで少女はいってきた。


「僕は悪いものじゃないよ。」といいながら何かないかと思っているとちょうどポケットに入っていたチョコレートがありそれを渡して仲良くなろうとおもった。


「ほらこれ美味しいから食べてみてよ。」


「なんだその黒いものは!そんなもの食べれるか!」と言いながら威嚇がおさまる様子がないのでここは自分から食べて安全だと分からせようとした。


「ほら食べ物だよ。甘くておいしいから。」と言いっていると少女の隣にいたドラゴンみたいな生き物が近づいてきて口をあけている。


「なんだ。お前と食いたいのか。ほら。」とその生き物の口にいれてやった。どうだと見ているとおいしかったらしくしっぽを振っていた。


「こら!カンナ!そんなもの食べたらお腹こわすぞ!」という少女に近づき何か話すとあれ美味しいのかとしゃべっている。

ほんとに生き物と喋れるのかとおもっていると「わたしにもさっきのやつよこせ!」と言ってきたのでほら!とわたしてやった。

少女はおそるおそる口に入れると目を見開きジャンプしながら

「なんだこれ!すごく甘くて美味しいじゃないか!こんな食べ物食べたことない。」


と少女が飛び跳ねながらいっていた。

よかった。なんとか美味しいみたいだな。味覚は僕らと同じみたいだな。と思っていると

少女が近づいてきて

「お前はどこからきたんだ。」と尋ねてきた。よかった。なんとか話しを聞けるみたいだな。


「いきなりここにきてどうやってここに来たのかも分からないんだ。僕はさっきまで日本と言うところにいたんだよ。」と要領が掴めない感じで説明すると少女が

「お前は多分迷い人だ。」という。なんだそれと思っているとそれを察したのか説明してくれた。


「じっちゃんに聞いた話だと何百年かにどうやって来たのかもわからない余所者がいきなり現れると言うのを聞いたことがある。お前は多分それだ。」と少女にそう説明されたが正直いっていきなりお前は迷いびとだと言われてもよくわからなかった。


僕はこれからどうしたらいいのかと思いながら少女とこの砂漠のようなところを見渡しながらみていた。

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