きっと雨のせい

休日の朝 目が覚めると

外は雨が降っていた


なんだかほっとした


天気が良いと

ずっと家にいるのが

もったいないと思ってしまうから


あなたと

逢うことができなくても


ひとりで

ぽつんと部屋に残っていても


きっと雨のせいにできるから


のんびりと

何もしない一日を過ごして

必要なことだと

自分に言い聞かせて


あなたに書きかけて

何度も消した

「逢いたい」

のメッセージ


休日の夜 雨はまだ降っている

街の灯りが

朧気に霞んでたのは


きっと雨のせい


多分まだ


雨が降っていたせい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る