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目次
泣かないでティア
まだそのときじゃないよ
いまはまだそのときじゃないよ
あの人の背中が
かくれて見えなくなるまで
微笑みすら浮かべて
精一杯のやせ我慢で
手を振って送ろう
でも、どうして
景色が滲んでぼやけていくのだろう
お願いもう少しだけ
冷え切った心
震えるほど
冷たくなった躰
凍えるような頬
何も感じられない
はずなのに
そう、それなのに
頬をつたうしずくが
熱い
熱いしずくが
溢れてとまらない
いかないでディア
言えなかった言葉が
あゝ伝えられなかった想いが
いまこの瞳から
溢れ出てくるティア
言葉にすらできない
言葉にさえならない
夢のとけたしずく
こんなにしょっぱい味がするんだろう
お願いどうか傍にいて
見上げた夜空
夢 霞んでぼやけていく
ねえ、どうして
ねえ、星はいま
わたしの瞳の中にあるのに
星になったティア
夢のとけたティア
もう少しだけ
もう少しだけ……
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