風の行方
心の隙間に
水が沁みるように
想いが沁みていく
こんなふうになれたらいいのにって
光が眩しすぎる
目が眩みそうなくらい
どうしてこんなに
羨ましいって思ってしまうんだろう
言葉にできない想い
寂しいわけでも
悲しいわけでもない
この感情は
虚しいわけでも
疾しいわけでもなく
溢れてくる
追いかけてくる
自分への忌避感
劣等感
何かが足りないと思う
切望感
ただ漠然とした
不安感
風が頬をすり抜けていく
優しい風が
そっと
あゝそうか、
僕はまだ
諦めていないんだね
夢を
幸せを
誰かを心から
愛して
満たされることを
心の隙間に
水が沁みるように
想いが沁みていく
頬を優しく撫でた
風の行方を
僕はまだ知らない
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