桜流村
桜の花びらが舞う中を歩いていた、ぬらりひょんのユラは
規模は200人ぐらいのそこそこ大きい村だ
「お兄さんこれ飲んでいくかね! 桜流村名物の
村の手前にあった団小屋の店主から桜と書かれた瓶に入っているお酒の試飲をさせてくれた
「おぉ! 店主粋だね!」
飲んでみるといつも飲んでいる酒と全然違う酒だ。アルコールはそこまで強くないが、喉の通りやすさが全然違う!! これは、飲みすぎるとあかんやつだ、美味すぎる!!
「ハクビ金は持っているか!?」
「あぁ、昔通りがかった商団から手に入れたコインはたんまりぃ」
ハクビは口笛を吹くと、俺の手元に止まった白い花びらがコインに変わった
団小屋の店主は目を丸くしてる
「店主! これで1瓶くれ! そして余った金で団子もくれ!」
「お...おぉう! お客さん魔術師だったんか! 先に言ってくれよ~! おじちゃん腰抜かすとこだったわ!」
店主はびっくりしながらもなんか納得したようで、俺に酒と団子を渡した
「店主ありがとう!」
俺は店主に礼を言い、近くにあった椅子に腰をかけて酒と団子を飲み食いした
「ハクビ飲むか」
俺はお
「おおおぉ! これがここの世界に酒か!」
ハクビは恐る恐る近づき、なめてみる
「う、うま、美味い~!!」
ハクビは目を輝かせて飛んだ
「なんだこれは!? こ...これは水?」
「いや、酒だろ」
「飲みやす過ぎる!」
ハクビはおちょこにある桜酒をぺろぺろなめている。俺は団子と酒を飲みながら桜を眺めていた
「この世界にも桜があるとはなぁ」
俺は一時の旅の休憩を得ていた
「そういえば、ハクビ」
「なんだ?」
「さっきの店主俺の事を魔術師とか言ってたが何か知っているか?」
「あぁ、魔術師はなこっちの世界で俺が住んでた国ではシャーマン・道士、日本では巫女や陰陽師に当たるんじゃないか?」
なるほどな、陰陽師や巫女の事をこっちでは魔術師って言うのか。
「まさか、魔術師だけではないだろ。何種類かいるはずだ」
「いる。だが、まずは大まかな説明からだ。 魔術師は基本魔力を操って術を行使する。 他にもいる。 自分達でオリジナルの薬を飲んで、その効果を得て戦う女性が魔女、男性が魔法使いって呼ばれてる。 また、魔術師とはちょっと違うが近くにある物質を変化させて戦う者もいる、それは、確か錬金術師って呼ばれていたな。 他もいろんなやつがいるが、大まかな区切りそんな感じだ」
色々いるな。 ぜひ、一回あってみて手合わせしてみたいところだ
俺は最後の団子を食べて、酒を飲んだ
「よし、行くか」
村の中を探索してみると、さすが人が多いだけあって様々な店がたくさんある。 武器屋・防具屋、服屋など様々だ
村の掲示板にたどり着いた。 様々な出来事がここに貼られてみんなこれを読んで世の中がどうなっているか、確かめているようだ
「やあ、兄さん旅人かな。白いきつねも連れていて珍しいのう」
掲示板の前に立っていたら、猫を引き連れた老人が俺に話しかけてきた
「あぁ、最近この辺にきてな」
「ほほぅ。では親切な爺さんがこのへんの地理とかを教えてやろうかのう」
その老人は咳払いして掲示板に貼ってある地図に指をさし始めた
「この村は桜流村じゃ、そしてこの村は、
「月夜騎士団王国?」
「月夜騎士団王国は20年前にできた国じゃよ」
「割と最近だな」
「そうなのじゃ、前までは魔物が治めてた土地じゃから。20年前に勇者率いる連合国と魔王率いる魔王軍が戦争して、決着はつかなかったが魔王が支配下に置いてた土地の何割か奪取して終わったんじゃよ。その時に活躍した騎士団が報酬としてこの土地をもらい、その騎士団の名前を国にしたのじゃ」
「なるほどねぇ」
何十年か前に戦争があってその活躍した騎士団?が国を作って、俺達はこの国にいるのか。 20年前だから、そのときに戦った騎士団はまだ生きてる可能性が高いな。 戦争の生き残りただものじゃなさそうだ
そして老人は、顔つきの写真がついてある紙を指さした
「まだ戦争のなごりが残っていてなぁ、これ見るとわかる通り、この辺の土地にいたと言われてる称号持ちの魔物を懸賞金で指名手配しているのじゃ」
見てみると何枚か懸賞金の紙があった
【
【
【豪傑トロール】
他にも何枚かあるが、この中で強そうなのはこの三人だけど20年前もうここにはいないんだろうな
それから、老人はこの世界の政情などについても教わった
そして俺達は老人とお別れをして、村を散策して。村にある宿に泊まった
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