【性描写あり】Bukkake

性描写および、俳句・短歌を嗜む人には暴言と取れる文言があります。

気になさる方は読むのを控えていただければ幸いです。



















 うどんチェーン店の丸亀製麺はアメリカにも進出しているが、看板メニューの「ぶっかけうどん」の名称を変えている。

 理由は、Bukkakeが、アメリカでは男性の精液を女性にかける意で広まっていたためである。

 Bukkake Udonにすると、とんでもない料理(?)になってしまうわけである。

 そのため、B.K.Udonの商品名で販売している。

 男性器を意味するPocket Monsterを避けて、Pokemonにしているのと同じ話だ。


 なぜ、一部の男性は、女性に精液をかけたがるのか。

 おそらく、所有欲や征服欲が満たされるからであろう。

 そして、この行為が日本語に由来するBukkakeと呼ばれ、世界中で広まっている理由は、日本のアダルト・ビデオの規制が関わっていると思う。


 日本では、アダルト・ビデオを作成する際、性器にモザイクをかけなければならない。

 それを補うために、性器や、その結合部分を見せる以外で見せ場をつくる必要があり、Bukkakeの表現が進化したか。

 逆に規制の弱い面で見れば、近親相姦やロリコンに対する表現がゆるい。それがアダルト・ビデオとしての表現の幅を広げており、世界中で嗜好されているのだろう。



 多くの人から非難を浴びるのを承知を書くが、私は、アダルト・ビデオと、四コマ漫画・俳句・短歌は、ある意味、よく似ていると思う。

 どこがというと、表現形式として制約が多いうえに、無数の先行作品がある中で、あたらしいものを生み出していかなければならないところだ。

 アダルト・ビデオは、美女や美男のセックスをただ見せるだけでは売れない。なにかしらの工夫がいる。あたらしい興奮を視聴者に与えなければならない。

 俳句や短歌も、ただ文字数を守り、きれいな言葉を並べればよいだけではなく、読み手に何らかの感動や共感を与える必要がある。

 無数の先行作品を踏まえたうえで、新しい何かを生み出そうとする点では、アダルト・ビデオと俳句や短歌にちがいはない。


 一年間につくられているアダルト・ビデオの作品数は、三万以上とのことだ。

 本当に個人的な見解だが、アダルト・ビデオも、ひとつの映像芸術だと私は考えている。

 全員がそうではないが、監督や俳優は日々、あたらしい興奮を与えようと努力している。

 私はアダルト・ビデオを見るとき、女優の美しさや容姿よりも、その作品の工夫に興奮する。

 小説という形で、自分なりに新しいものを生み出そうとしている、その根となっている気質が関係しているのかもしれない。

 ただ、小説を読む際は、新しい工夫のある作品よりも、オーソドックスな、古典的な作品のほうが好みだが。

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