詠み人知らず
月日は百代の過客にして仮想現実、
イドの中の蛙どもが夢の跡。
無量やな髑髏に横たう涅槃、
罪深き隣人を愛する人ぞ。
枕元の曾良を見上げれば蒼く、
旅に病んでバチルスは身体をかけ廻る。
輪廻は百年の孤独にして仮象論理、
胃の中のきりぎりすが歌の帰路。
三千世界に通ずる羅生門、
懐より出だす古い机が青狸。
ドリアン・グレイが玉手箱に囁く、「もしも……」
時は経て、庭に芭蕉の木が生い茂る。
殻を脱ぎ、詠みかわす素数周期の季語。
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