同じ夢の中で

無邪気な手が

手放した風船のように

淡い記憶は

空に溶けてく


もしかして君は

同じ夢の中で

つながってた日々

覚えてるの?


螺旋階段

ゆっくり降りてくように

まださかさまに

糸をたどってる


もしかして君は

同じ夢の中で

また出逢えると

思ってるの?


どうも生きてると寂しいから

たとえ生きてなくてもいいから

またおいでよ


南極にいて

手紙を待つ人のように

凍った笑顔が

張り付いている


もしかして君は

同じ夢の中で

ぼくに似た人

愛してるの?


まさか死んでいないだろうから

たとえ生きてても逢えないなら

お幸せに


どうも生きてると寂しいから

たとえ生きてなくてもいいから

またおいでよ


きっと夢は覚めないから

もっと夢を楽しむなら

同じ夢の

夢の中で

バイバイ

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