始まりの朝

暗い感情に縛り付けられ生きる日々は地獄のようだった。だから僕らは逃げ出した。とにかく走り続けてやっとの思いで森を抜けた先には光があって。

「……明けたな」

うんと僕は頷いた。長かった夜が明けた、これからは朝。僕らは自由なんだ。

僕はぐいっと涙を拭って笑った。



#言葉の添え木 「朝の光」

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