空を見上げていた君

君は空を見上げていた。

晴れの日も雨の日も、いつも。

「空は何でこんなに大きいんだろうね」

君が口癖のように言っていた言葉。

「何でこんなにも青いんだろう。何でこんなにも暗いんだろう」

科学的にはきっと存在する疑問だけど。

「……いいな」

羨ましい、と。君が溢した呟きに答えはなかった。

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