一緒に歩こう

「この世界にはね、決して忘れてはいけないことがあるんだよ」

見上げる空が青いこと。

押さえた胸が温かいこと。

かざした手に光が射すこと。

全てが特別で忘れてはいけないものだから。大切にしなくてはいけないものだから。だからね。

「一緒に歩こう」

私は俯いていた彼女に微笑み手を差しのべた。

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