ご用心!

「こんばんはー」

ピンポンを押せば、返事の声と鍵が解除される気配。ドアが開く。

「どちら様ですか?」

「お届けものです!」

「ご苦労さまで……っ!?」

ガタンと崩れ落ちた体を見下ろして、僕はあははと笑う。

「なんちゃってー」

こんな時間に宅配が来るわけないじゃん。

夜の来客にはご用心、だよ?

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