届くんだ

ひとりが怖かった。いつもいつも泣きそうで。苦しくて。自由になりたくて。

僕を見てほしかった。

「僕は生きてるぞー!」

深く息を吸い込んで思い切り叫ぶ。

道を歩く人達が何事かと振り返って。僕は笑った。

大丈夫、声は届けられる。僕の声は届くんだ。

気分が少しだけ軽くなった気がした。

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