誰かのもとへ

ここはどこだろう。気づけば辺りは真っ暗で。

「……めん……」

突然そんな声がして驚くけれど、やっぱり何も見えなくて。

「ごめん……ごめん……」

声は謝罪を繰り返し泣いていた。

何で泣いてるの?

何で姿を見せてくれないの?

わからない。でも。

「……行かなきゃ……」

僕は暗闇へと立ち上がった。

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