第43話 それでも嬉しかったんだ。
病院にお見舞いに行けない時代に
あなたは、長期入院。
lineでのやり取りだけが
あなたとの交流だった。
そして、ようやく会えた。
何を話していいのかわからなくて
つまらない
取り留めのない言葉を並べた気がする。
もしかしたら私は
間違った言葉を投げかけてしまったかもしれない。
歩けなくなったあなたに
記憶が消えていくあなたに
どう接すればいいのか
戸惑ってばかり。
でもね、会えただけで嬉しかったんだ。
また、変なことを言っちゃうかもしれないけれど
会える日を待っている。
待っているから。
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